※帝人様の性格がもの凄く悪いです。むしろ亭主関白です。臨也さんやシズちゃんの悪口(主に臨也さん)言ってますので苦手な方はお逃げください。
「正臣、明日空いてるよね?」
特報特報!そこにいるお嬢さん、聞いて下さい!
ただいま俺の親友がとても怖い笑顔をうかべて俺の右手をギューってしてます。
「うえ?あ、うん・・・」
背中から凄い勢いで汗が吹き出ているのは気のせいでしょうか、いや、気のせいと思いたい!気のせいと言って下さいお姉さん!俺はこんな怖い親友を持った覚えはありませんよ・・・!
「よかったー。もしウザ也・・・臨也さんとか怪力・・・静雄さんとかに先を越されてたらどうしようかと思ったよ・・・」
心底ホッとした、と胸を撫で下ろしている帝人に鳥肌が止まらない。
「あの、さ・・・みんなで、とかは駄目なのか?」
おずおずと疑問を口に出せば再びあの笑顔。思わずひっ、と喉を鳴らしてしまったが、帝人は気づかなかったらしい。
「何言ってるの正臣。静雄さんはともかく、なんで臨也さんと・・・?もしかして正臣は臨也さんの方が僕よりの好きなの?」
「まさかっ、俺はいつでも帝人が一番で・・・」
「じゃあ僕だけで良いよね?」
「・・・はい。」
有無を言わさぬ帝人の顔に声に圧倒されてしまいその場で小さくなった。
と、その時遠くの方から不穏な音。
「まーさおーみくーん!」
黒を翻す彼はいつも通りだった。そして俺の後ろに居る黒い彼もいつも通りだった。表面上は。
「あ、臨也さんじゃないですか。」
「やあ帝人くん。」
「あ、あの臨也さん、どうしましたか?」
帝人から不穏な空気を感じ取った俺はすかさず臨也さんに声を掛けた。
それが宜しくなかったらしい。
「ああ、明日君の誕生日だと聞いてね。ということでどこか予約しようかと思ってるんだけど、どこが」
「臨也さん。」
帝人の方向から手が伸びてきて肩をぐい、とひっぱられ、そして
「っえ?」
気が付けば帝人にキスされていた。ちらっと臨也さんを見れば驚いたような顔をして立っている。暫くして解放された唇。
「正臣は僕の物なので、そういうことは僕の許可を取ってからにしていただけますか?まあ、」
OKなんて永遠に出しませんけど。そう言ってにっこり、本当ににっこり笑った彼はそのまま俺の手を引いて臨也さんから離れていった。
「正臣は絶対に離さないから。」
そう言った彼の表情を俺は一生忘れる事はないだろう。
あまりに変わる彼
(怖いけど、ほっとけない)(だって俺は帝人の恋人)
こ わ い !
あれ、想像ではこんな怖くなかったのに・・・おかしいなあ。
帝人様が怖いですガクガク愛が重いです帝人様ガクガク
では、月宮様、正誕リクエスト協力ありがとうございました!
100704