「ボーイズトーク」

※ほぼ会話文です


「よし作戦会議するぞ荒北!」
「なんのだヨ」
「おめさん、苗字さんと上手くいってないんだろ?」
「別にんなこたねーし余計なお世話だっつの」
「フッ、恥ずかしがることはないぞ」
「お前が一番恥ずかしがってたじゃナァイの」
「あああれは隼人が悪い」
「ああ、セックスの件な」
「だっだからだな…!」

東堂。お前女子女子言ってる割りには純粋すぎるんじゃナァイ。いつもの威勢の良さはどこいったんだヨ。

「キスは?したんだろな?」
「……………してねェヨ」
「は?してない?お前今時中学生でもするぞ。高校生として恥ずかしくないのか」
「別にィ」
「キスも済ませてないとは意外とウブなのだな」
「お前だけはそれ言うな東堂」
「な、なんだと?俺は女子人気ナンバーワン故に」
「…で、作戦なんだけど」

しまいには東堂を無視し始めた新開。…まぁこれはお前が悪いからそんな落ち込むな東堂。それにしても作戦って何だヨ。聞いた俺がバカだった。

「ハ?押し倒す?」
「何のための寮暮らしだよ、女連れ込むためだろ?」
「いやそれは違ェけど」
「とにかく金がかからないラブホがあるんだ、使わない手はない」

バキュン、と人差し指を向けられた。ラブホ言うな。でも確かに、一理ある。学校や外にいるだけじゃ、どうせバカばっかやるんだからたまには家でゆっくりするのもいいかもな。

「そんな靖友にコレを授けよう」
「あ?なん………要らねェよ」
「男のたしなみだ。一応持っとけ」

そう言って差し出されたのは小さな袋に入った、そうコンドーム。横では東堂が顔を真っ赤にしてうろたえていた。

「アーその、なんだ。それなりに大事にしてやりてェんだヨ」

柄にもないことを言ってしまったと後悔してからじゃ遅かった。

「へー大事に、ね」
「見かけによらず優しいのだな」

ニヤニヤといやらしい笑みを向けてくる。クソッ。余計なこと言っちゃったじゃナァイの。いつまでもその気色の悪い笑顔を浮かべる二人を足蹴にしてなんとか照れを紛らわした。


'140315 pike


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