神童視線 切ない?


いつからだったか霧野はいつも俺の側にいた。学校に行くとき、休み時間遊ぶとき、学校から帰るとき、いつでも隣にいたものだからいなくなってしまうことなんか考えたことはない。お互いずっと友達だって言い合ってるし。

ただ最近思う。中学に入ってお互い女の子に呼びだされることが増えた。かわいい女の子を泣かせてしまったりすることもたびたびあった。

一回だけ俺は女の子に聞かれたことがある。好きな人がいるの?って。俺は神童家の人間故に自由な恋愛はできない。けどそんな事情をいうわけもなくその女の子には好きな人はいないけど大事な人はいるとだけ言った。


俺にとって霧野とはなんなんだ。

友達、いや昔からの幼なじみ。誰とも比べられないくらい大事な人。そうずっと思ってきた。ならこの感情はなんなんだ。わからない。わかりたくない。
俺は人を愛さないのか、愛したくないのか、どんなにかわいい端正な素敵な子に呼び出されてもふと脳内を過ぎるのはピンクのあの子。

俺は人を愛せないのか。

俺が愛を捧げている相手は霧野なのか?、だから他の人は愛せないのか?



この激しい感情はなに?

こんな感情が友情なわけない。
これは誰にも譲れない愛情。

今日も君は俺と過ごす。


なあ霧野、俺はお前が好きだよ。

けど俺は知ってる、霧野が俺に抱いてる"好き"は俺のとは違うこと。俺らは一線を越えれない。



俺らの関係は幼なじみ以上恋人未満



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少し短いかもしれませんがお願いします
素敵な企画ありがとうございます

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