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「初めまして」
単純に、
綺麗な人だと思った。
父さんの選ぶ人だから当然か。なんて考えてたら
「ほら、お兄ちゃんに挨拶しなさい」
耳慣れない言葉に、背筋がぞわぞわする。
ひょっこり。
扉から顔を半分だけ覗かせて、オレを見つめるまーるい目。
警戒されてるねぇ。
う〜ん。正直めんどくさいから早く済ませちゃいたいんだけど。
隣の政宗みたく、うっさいのが来ると思い込んでたから拍子抜けした。おとなしい子なのは歓迎だね。必要以上に関わらなくてすむから。
母親に急かされて、扉の影から、そろりそろりと音もたてずに姿を見せたこども。
「初めまして、、、、
幸村で…す」
なんて、……ことを……
こ、これが神が為せる技だというのかっ…!!??
偉大だ、偉大すぎる。神はあまりに偉大すぎる!!
こんな素晴らしい、もはやゲイ術とも云える作品を御創りになった上、命まで吹き込むなんて!!
あぁ、懺悔します懺悔します!!今迄いろんな女の人をいいように食ってきたことを、心から悔やみます!!悔い改めます!!許してください、お願いします。その代わりといっちゃーなんですが、この子に触らせてください。お願いします!!
純粋
純一
純白
純潔
純ケツ
オレの中で開けちゃいけない門が開門した気がした。
とりあえず第一印象は、
美味しそう
だった。
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