「初めまして」

単純に、
綺麗な人だと思った。
父さんの選ぶ人だから当然か。なんて考えてたら


「ほら、お兄ちゃんに挨拶しなさい」


耳慣れない言葉に、背筋がぞわぞわする。

ひょっこり。
扉から顔を半分だけ覗かせて、オレを見つめるまーるい目。
警戒されてるねぇ。

う〜ん。正直めんどくさいから早く済ませちゃいたいんだけど。

隣の政宗みたく、うっさいのが来ると思い込んでたから拍子抜けした。おとなしい子なのは歓迎だね。必要以上に関わらなくてすむから。


母親に急かされて、扉の影から、そろりそろりと音もたてずに姿を見せたこども。




「初めまして、、、、

幸村で…す」


















なんて、……ことを……
こ、これが神が為せる技だというのかっ…!!??

偉大だ、偉大すぎる。神はあまりに偉大すぎる!!
こんな素晴らしい、もはやゲイ術とも云える作品を御創りになった上、命まで吹き込むなんて!!
あぁ、懺悔します懺悔します!!今迄いろんな女の人をいいように食ってきたことを、心から悔やみます!!悔い改めます!!許してください、お願いします。その代わりといっちゃーなんですが、この子に触らせてください。お願いします!!


純粋

純一

純白

純潔

純ケツ

オレの中で開けちゃいけない門が開門した気がした。



とりあえず第一印象は、


美味しそう



だった。
 

[ 3/14 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -