「はぁ?なーに言ってやがんだよ」

「なんですか?すっとぼける気ですか?カワイイカワイイ弟が朝からしくしく泣いてるんですよ。原因はお前以外に考えられないんだけど!?」

「知らねぇつってんだろ、この性欲の塊が!!俺を疑う前にてめぇを疑え!!
おおかた、溜まりすぎて暴走した挙句、我慢できずに自分の弟にまで手を出したって、そんなとこだろーがな!!」

「いやオレ本当我慢してっからさー!!いやまじで。そんなことありえねぇーの!!」


誰か褒めてくださいってくらい我慢してんだからね。

そんなことより、問題は結構シビアなようだ。

大本の原因はたぶんオレ……なんだよね。
だって……オレのこと今きらぃ、、、あぁ口に出すのも恐ろしい!!

しっかし昨日の朝は普通だったのに、今日初めて会って朝の挨拶もなしにあんな宣告されたわけで。直接の原因は昨日の夜に会ってたこいつしか考えられないじゃん。


「お前が昨日の夜、変なこと言ったんじゃないの!?」

「は?…ぁー、」

「やっぱり心当たりあるんじゃねぇか!!」

「別に、ちょっとえろめのDVD観ただけだろ。
ま、こいつには刺激が強すぎたみたいだけどな」








……












…おい…今、何、言ったんだこいつ…





えろめのDVD?笑わせんなよこのやろー。



「あぁ、やめて!!
佐助くん!!」

「んだよ、離せよ!!」

「おまえなんかころしてやるっっ!!!!」


オレの大切な幸村に、
えろDVDなんて不純極まりないものを観せやがって!!


「佐助くん、落ち着いて!!あなたー!!佐助くんがっ」

「おい、おまえわかってんだろーな、おい。つみはおもいぞ。てめぇのつみはおもいからな、ひゃはははははは」

「離せ、この、はじめのほうだけで、ヤリきる前にこいつがデッキ壊しやがったんだよッ」


完全にイッてしまったオレはウザ宗の言葉など耳に入らず、もとい入れず。
始めだけだろうがなんだろうが、そんな俗世の汚れ……オレも幼少の頃は随分御世話になったけど……を純白幸村に観せること事態が極刑モノなんだよ!!
 

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