・八木さんは手先が不器用という設定。に、してみる。

「はい、あげる」
「ガムですか?ありがとうございます!」
「……」
「八木さん?何やってるんですか?」
「…捨て紙折ってる」
「あ!私もやろ!」
「…でーきた」
「…、荒れ狂う鳥の足ですか?」
「鶴だよ」

「八木さん八木さん!機嫌直して絵描いて下さい!」
「ヤダ」
「八木さん(;_;)」
「…もー」
「やった!!好き!!」
「…はい」
「…まっくろくろすけですか?」
「犬だよ」

「八木さん絵も下手なんですね」
「うるさいな」
「可愛いです!!好きっ!!」
「なんでそーなんの…」

八木は完璧主義だから不器用なことは隠したかったけど、なんだかんだで何でも好きって言ってくれる美月に満足する。


・「八木さんっ!新しい服なんです!可愛いですか?」
「…かわ、」
「え?」
「似合う似合う」

『似合う』と『可愛い』は彼の中で基準が違う。可愛いって言ってやりたいけど言えない。


・「あっ、八木さーん!!」
「今話してたの、誰?」
「あ、あの男の子ですか?同じサークルの子ですよ」
「ふーーん」
「……?」
「へー、そうなんだー…」
「…やきもち焼いてます?」
「別に」
「(八木さんが拗ねた!!わあああ!!今日は吉日だ!!!)」

「さっきから何携帯いじってんの?」
「あ、何か友達がレポート終わってないらしくって…。私は今日のデートのために早く終わらしたんですよ!!」
「ふーん、なのに返信するんだ」
「あっ、そうですね。嫌ですよね、携帯触られたら。すみません…」
「いや、別にそうじゃないけど…」
「…?」
「…うん、嫌だからやめて」
「はい、分かりました!」

デートのためにレポート早く終わらしたくせに、自分のデート中に他人の手助けをしているのが気に食わない八木。その相手が女だろうが自分を優先してくれないと不満。



・「八木さん!好きです!」
「うん、俺も好き」
「…え?」
「…なに?」
「え、今好きって」
「うん」
「ほんとですか!?」
「ほんとだよ」
「ほんとに私のこと好きですか!?」
「ほんとだよ。好きだよ」
「…っ」
「(ハハハ、顔真っ赤)」


・猫の日

「ねえ」
「はい!なんでしょう八木さん!」
「今日、猫の日だって」
「……」
「……」
「に、にゃあ!!!」
「よし、ありがとう(どっちかと言うと犬…)」

「八木さん、」
「なに?」
「あの、八木さんも、猫…」
「何言ってるの馬鹿?」
「う、ごめんなさい」
「……」
「八木さん、の、猫……うう…」
「……うるさいにゃ、」
「っ…!!(うわあああぁあぁあ、バンバン)」

やはり美月に甘い八木。



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bkm


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