クジャ「あ
ジタン「何
ク「マスカラが空になっちゃった
ジ「へー。
ク「ジタン、買ってきておくれよ
ジ「はあぁ?自分で行けばいいじゃん
ク「右目だけマスカラして外に出られる訳ないだろう?
ジ「…。じゃあ化粧落とせよ
ク「君は僕がどれだけの時間を費やして化粧をしたと思っているんだい!
ジ「そんなの知らねーよ!!とっとと買いに行ってこい!!!
ク「君は家族に対して冷たいんじゃないのかい!?
ジ「いやお前だけにな。ミコトかわいーし
ク「ミコトは可愛いよ!そんなの当たり前さ!!でももう少しお兄ちゃんに優しくしてくれたっていいじゃないか!!
ジ「あああなんでこんなにかまってちゃんなの兄貴…!!!
ク「君が冷たいのがいけないんだよ!!
ジ「性格どうにかしてくれたら少しくらい優しくするっつの!!
ク「言ったね!?じゃあ今からいい子にしてるからね!?見ててよ!!?
ジ「うぜええええ!
ミコト「…うるさい。
ジ「…あ、ミコト。おかえり
ミ「ケンカ…外まで響いてた
ク「ジタンが冷たいから外まで響いちゃうんだよ!!
ジ「元はと言えばお前のせいだよ!!
ミ「………‥。化粧、途中?
ク「ああ、そうなんだよ、マスカラを切らしてしまってね
ミ「買ってくるけど
ク「え?
ジ「へ??
ミ「リップ、切らしたから。マスカラは、このメーカーでいいの?
ク「あ、うん…
ジ「おいおいおいミコト、もう夜だぜ?
ミ「まだ18時じゃない。それじゃあ、行ってきます
ジ「待てってば!こんな夜にミコトを1人で歩かせられるかよ、ジタンお兄ちゃんも一緒に行くから安心しろ
ミ「いや、だから、まだ18時…‥
ク「なっ、ジタンとミコトが行くなら僕もついて行くよ!
ミ「薬局、すぐそこだし……‥
ジ「じゃあ出かける準備しないとな〜、財布取ってくる!
ミ「えっと…
ク「ミコト、外は寒いだろうからコートを着るといいよ。ほら
ミ「…‥。(面倒なことになった………‥。)
‐‐‐
妹溺愛な兄貴たち。
妹のためなら右目だけマスカラでも気にしない。