「ぼくアサオの素顔見たことない」

「安心してください。私の素顔を見た事ある人なんて殆どいないですから」

「いっつも前髪とかサングラスとかゴーグルとかヘルメットで隠してるよね。何で?」

「……それは…」

「それは…?」

「…私の右目は狂気の瞳と呼ばれていて、その瞳を見た者を地獄へ陥れてしまうという呪いが掛けられているからです」

「………」

「………」

「………」

「目の下の隈が酷いんすよ」

「だから隠してるんだ」

「後、目が合った者を石にしてしまうんです」

「………」

「ボス、サボってないで仕事しやがって下さいコノヤロー」

「お前もなコノヤロー」