「うわぁやべぇ仕事めんどくせぇサボろうかなぁ」

「上司の前でよくそんな事言えるね、馬鹿なの?」

「嫌だなぁ、ボスだってしょっちゅうサボってるじゃないですかぁ」

「言っとくけどぼくノルマはちゃんとこなしてるからね?ノルマこなした上でのサボりだからね?」

「ノルマ以上の成果を上げる人間こそ立派な上司ってもんだと思いますよ」

「ノルマすらこなさずサボってるお前にだけは言われたくない」

「まったく、ボスも黒い方のボスを見習わなきゃ駄目ですよ?」

「アサオはぼくを見習ってせめてノルマだけはしっかりこなすべきだと思うよ?」

「安心して下さい。私夏休みの宿題は最終日に全部やるタイプだったんで」

「何をどう安心すればいいわけ?」

「私夏休みの宿題提出し忘れたこと一度もないんです」

「おわせばいいってもんじゃないでしょ!」

「あいたっ!え、え、ボスが打った?初めてボスに打たれた?え、実は黒い方のボスでしたーみたいなオチですか?」

「ぼくクダリ。ノボリじゃないよ。ぼくだってアサオの事殴りたくなる事くらいあるよ」

「ボスがグレたぁぁあぁあ!この世の終わりじゃあ!」

「そんな大袈「この世の終わりじゃあ!」うるさい」

「あいたっ!」

「ぼくノボリと違ってグレてない。あんなに性格悪くないもん。グレてるのはノボリだけ!」

「・・・」

「…何?」

「今のバッチリ録音させて頂きました。ちょっと黒い方のボスの所に行ってきます」

「お前ふざけんなよ」