壁の向こう側

『もしもし巫女さん、今日も遊びに来てしまいました』

「…あら?お茶が切れてるわ」

『それは大変ですね』

「後で買いに行かないと…、ああ、ついでにお酒も買ってこようっと」

『あらあら、巫女さんは相変わらずお酒好きですね』

「…それにしても今日は天気がいいわね。こんな日こそお茶を啜りながらのんびりするべきだわ」

『そうですね…』

「…やっぱり今から買い物行こう」

『そうですね。それがいいかもしれません。気をつけて行ってきてくださいね…』

『はあ…、もう行っちゃいましたか。…今日はもう帰りましょう。…それにしても…』



今日は雨が止みませんね…







※補足
霊夢は幻想郷の、夢主は外の世界の博麗神社にいる。
夢主は何等かの能力のお陰で中の神社と霊夢を認識できる。
霊夢には夢主を認識することができない。
幻想郷は晴天、外は雨。
要するに夢主はひとりぼっち。
タイトルにある壁は結界の事。