▼Love

勝呂と過ごす休日はどんなに退屈でも一緒にいるだけでドキドキする。
 
今も背中を合わせてるだけなのにこの心音が聞こえてないか心配だ。
 
 
「すぐろー」
 
「なんや」
 
「すき」
 
「‥おん」
 
 
素っ気ない返事をされたって分かる。
 
不器用な勝呂の事だから一生懸命返す言葉を探してるんだろうな。
 
でも俺、早くお前の返事が聴きたいから少し急かすわ。
 
 
「なぁってば」
 
「ん?」
 
「勝呂は?」
 
 
ここからは見えないけど多分眉間に皺寄せてると思う。
 
唸る勝呂に笑みが零れる。
 
もっと俺の事で頭いっぱいになってほしい。
 
 
「好き……やない」
 
「え…」
 
「"大好き"や」
 
 
顔に熱が集まるのは仕方ないよな。
 
だってそんな真剣な顔をして言うからもっと心臓が痛くなる。
 
 
「俺は勝呂のこと……愛してるもん」
 
 
俯きながら言ったら勝呂は「ありがとうな」って言って抱き締めてくれた。
 
 
「今回は俺の負けやな」
 
>Back comparison of name of
 "love".
("恋"という名の背比べです) End
 
 
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いつまでも初々しい二人が好きです


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