<結局こんなオチ!/大友>
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「さあ苺!今日こそザビー教に!」
「入りませんんん!
宗麟様のばかああああ!」
私の主は、馬鹿だ。
馬鹿って言葉でも足りない位に。
「変な歌歌いながら追い掛けてこないでください!」
「潔く入りなさい!」
毎日異国の怪しい宗教に浸り、ザビー王国なんてのを作ろうとしてる主はもう見るにたえない。いや、あの変な南蛮人の顔をしたカラクリ作ってる時点でもう駄目だけど。
「宗麟様、お願いだから…っ
とゆうかもう、はしれない…」
へたり、地面に座りこんだ私は周りを見渡した。
南蛮調の城に、ザビーの肖像画。
ギロチン部屋に、武器の手入れをする立花さん。
「苺」
諭すような声に顔を上げれば、宗麟様が私に手を差し延べていた。
甘えて手を借りて立つと、そのまま手を握られる。
柄にもないことをされて、私は何だかパニック状態に。
「苺…」
「宗麟様…」
何だか甘いムードのなか、私の手には何か小さな飾りが乗せられた。その金属の塊を持ち上げ、よく観察したのち私はそれを叩き割った。
(ザビーの肖像画入り首飾りって何事ですか!)
(ああ…ザビー様!)
*
そーりんってこんなんですかね?
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