<新年もくそもないよ!/三成/現パロ>
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日本の正月はやはり和服、なんてゆう秀吉さんの一言で、何故か私は着物?振り袖?よく分からないけど、藤色の綺麗で高そうな和服を着せられた。
「はっぴいにゅういやあーっ!」
「煩わしいぞ苺…!」
「まあまあ落ち着いて三成君
…と、苺…」
襖を開けて、私はみんなが待っている部屋に飛び込んだ。
案の定三成に怒られ、それを宥めていた半兵衛は私を見て目をぱちくりさせた。
「案外可愛いじゃないか!」
「案外ってなんだ!!」
失礼だ!と怒ってみても、あの秀吉厨1号は秀吉さんに話し掛けていて聞いてない。
「似合うよ!ねえ、秀吉?
苺、こっちにおいで」
「な、何か悪代官みたい
…やらしいことしない?」
「君相手にそんな気は起きないよ」
「むきいー!」
あんまりにも私のことを馬鹿にするから、半兵衛をどーんっと押し倒したら三成に超怒られた。
「ね、三成は何かコメントないの?」
「…」
…無視か!
私に背を向けた三成は口を聞いてくれない。
「それね、実は三成君が選んだんだよ」
「はっ半兵衛様…!」
「え?そうなの?」
だから紫っぽい色なんだ!と私は改めて自分の着物を見る。基調とされているのはやはり紫で、派手でない柄や、やや暗めの色づかいはどこか三成を彷彿させた。
「そうなんだー
三成、ありがとね?」
「べ、別に私は…!」
顔を赤くして(照れてる照れてる!)私から目を逸らす三成を、私は思い切り押し倒した。当然、驚いた三成。目をカッと開いて、口をぱくぱくさせている。
「じゃ、後は若い2人に任せようか」
「うむ…」
私達を見て、悪戯っ子のような笑みを浮かべた半兵衛と何故か慈悲のような笑みを浮かべた秀吉さんは部屋を出て行った。三成は顔面蒼白だ。
「秀吉様…!半兵衛様…!」
「2人は早く私達の子供を見たがってるよ、三成?」
私は一生懸命笑いをこらえる。こんなにうろたえる三成を見るのは久しぶりだ。
押し倒してからかって、満足した私はそろそろ退こうかなーなんて思っていたけど。
「そうか…」
凶王相手に…甘かったらしい。
「み、三成!」
「誘ったのは貴様だ
今更拒否など許さん」
三成には冗談が通じないのを、忘れていた。何はともあれ私は正月の真昼間から、三成の相手をしなければならないらしい。
あっという間に私を押し倒し、何故か手慣れた手つきで帯を解く三成の前髪を引っ張りながら私はぶーぶーとぼやいた。
#新年もくそもないよ!
(精々喘げ)
(変態ー)
*
\(^O^)/
新年早々サーセン…!
勉強はまあまあはかどっており…ます?
何はともあれ、あけおめ!
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