<私の姉がこんなに可愛いわけがない/三成/現パロ>


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空はまだ薄暗く、太陽は沈んでいた。
朝4時といえば活動しているのは新聞屋くらいなもので、町の中は静寂に包まれていた。


「…」

三成はあまり寝ない方だ。
そんな彼も日曜の4時はさすがに眠っていた。
三成だけでなく豊臣家は全員、心地好い眠りについていた。


「うにゃ…タケノコ…」

その頃三成の隣の部屋で、2歳上の姉も寝ていた。半兵衛がタケノコハンバーグになる夢を見ていた苺は、幸せそうに熟睡。

-しかし。


ぐらり、ぐらり。
突如、部屋が、地面が横に大きく揺れた。地震が起きたのだ。

「っ!」

揺れたとはいえ、人は寝ていればあまり気づかないもの。しかし地震に人一倍敏感な人物が、豊臣家にはいた。

「〜〜ぅうううっー!」

長女、苺である。
苺はすぐさま地震を感知すると、兎のように跳ねてベッドを飛び出した。そして勢いのまま、隣の部屋の三成のベッドに飛び込んだ。

ギシッ、と若干激しくベッドのスプリングが鳴いた。
突然現れた侵入者に、熟睡していた三成も飛び起きる。そんな三成を押さえ込むように、苺は布団の中に彼を引きずり込んで、布団をすっぽり被ってしまった。

「っ!?」
「だ、だだ大丈夫だよみっくん!
お姉ちゃんが守るからね!」

明らかに震えて、自分を抱きしめているのが姉だと気づいた三成は体から力を抜いた。

「苺…
今何時だと思っている」

低血圧である三成は眉間に深くしわを作り上げ、布団を投げて姉の胸倉を思い切り掴みあげた。


「あ、揺れ収まった!
よかったねみっくん!」

「…揺れ?何のことだ?」

そんな行為慣れっ子で、平然と語りかける苺。ようやく冷静になった三成は苺をベッドに降ろして尋ねた。

「地震だよ!気づかなかった?」
「ああ、お前が来なければ私は寝ていた」
「み、みっくん…それって感謝の言葉!?」
「よく考えろ苺」

うんうん、と勝手に頷いている苺には、起こされて機嫌が悪い三成の思いは伝わっていないだろう。
思わずため息をつく三成に、苺は身を乗り出して近づいた。

「また地震があったら、みっくんはお姉ちゃんが守るからね!」

縦横共にちんまりしているうえ、地震恐怖症でありながら何を言うか。
そう思いつつ、可愛いと思ってしまう自分に気づかないよう、三成に馬鹿かと姉の頬を抓った。


#私の姉がこんなに
可愛いわけがない!
(いひゃいいひゃい)
(…)


*
俺妹みたいなツンデレ妹を書くはずが…!
三成もツンデレだから無理だった\(^O^)/
てか妹ですらない\(^O^)/
…リベンジするぞ!

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