<わたしのお兄ちゃん/三成/学パロ>
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「教科書の忘れはないか?携帯は持ったか?歯はきちんと磨いたか?
制服はきちんとリボンを付けろ
髪もはねて…」
「うっるさあああい!」
私の兄の世話癖は多分、いや確実に異常だ。
細かいし、うるさいし、過保護!
兄の三成とは双子で、彼の学校での通り名(本人はしらない)は凶王。またはシスコン。
どちらも認めざるおえない。何しろ怖いしシスコンだから。
「ちょ、勝手に髪とかさないで」
「お前に拒否権はない」
「なんて自己中な!助けて半兵衛さん!秀吉さん!」
私達の親代わりである半兵衛さんと秀吉さんに泣きつくも、こんな光景はいつものことなので華麗に流されてしまった。うう…。
「よし、そろそろ出るぞ」
「うう…」
グッバイマイオアシス半兵衛さん、秀吉さん。
私達は2人で家を出て、一緒に学校にいく。(三成から強制)
これだからシスコンって呼ばれるんだよ!…怖いから反抗しないけど。
「苺」
「何?」
「目の前に段差があるから注意しろ」
「ギャッ!」
三成の忠告も虚しく、私は微妙な段差に見事に突っ掛かった。しかし、目の前のコンクリートとご対面するはずだった私の体はすぐに支えられる。言わずもがな、支えたのは兄だ。
「…」
「おい
礼ぐらい言え」
「…なんかむかつくから嫌」
「苺、体操着は持ってきたか」
「何よいきなり……ああ!!忘れ…」
ぼふ。私の顔にぶつけられた袋。体操着の入った、袋。
「…ありが、とう」
「フン」
偉そうに笑った三成は相変わらずむかつくけど、やっぱり私は兄がいないとダメなようです。
#わたしのお兄ちゃん
(お前は私がいないと駄目だな)
(む、むかつく…!)
*
11月25日、いい双子の日記念!
スケジュール上、いい夫婦の日といい兄さんの日をかきそびれたので!
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