<なんだかんだで/三成/現パロ>
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(三成の寝顔可愛い…)
毎朝、私は隣の家に住む幼なじみ兼彼氏の三成を起こしに来ます。大抵行くと起きてるんですが、今日は寝ているようです。
これは…!今こそ襲う時だよね!
おはようのチューだよ、まずは!
相変わらず畳に布団で寝る三成の上に乗っかる。細いから折れそうで心配だけど、まあ大丈夫だよね…?
そう自分に言い聞かせて、目の前の整った顔、唇に近づく。あと数ミリ、というところで驚くことに。
「苺…」
起 き た 。
何て意地の悪いタイミング!
金色の綺麗な瞳が私を見つめて不思議そうにしている。寝起きは低血圧で機嫌の悪い彼だけど、今日は少し寝坊気味でよく寝たせいか何だか分からないけど、機嫌は悪くないみたいだ。神様ありがとう!
「三成、おはようのチューしに来たよ!」
ならば、続行だ。
私は唇をさらに寄せる。今度こそキッス!
「……いだたたたたたたたた」
「…」
「三成痛い潰れる死ぬごめんなさい」
事もあろうか!私はチューの直前、三成に顔を握り潰されました、はい。仮にも彼女にこんな行為…まさかのDVですか。
「ちょ、三成のKY!彼女がチューをせがんでるんだよ?!」
私は赤くなっているであろう、ひりひり痛む鼻を片手で押さえて、もう片方で三成をぽかぽか叩いた。
「…今日は駄目だ」
「お預けデーなの?三成お年頃なの?キスだけでハアハアしちゃう?」
「斬滅されたいのか」「すいませんでした」
三成は私をパシリに使うように、制服を用意しろと命令。何か新婚さんみたいだ!
「ねえ、なんでキスしちゃだめなの?」
ピチッとシワ一つない学ランを三成に着せながら聞いてみた。気になるから仕方ない。
三成は前日に用意した鞄を持ち、口を軽く押さえて気まずそうにつぶやいた。
「…虫歯」
むしば?ああ、虫歯か!と納得…できないよ!
「虫歯だから何なの?」
私にはキスと虫歯の因果関係が分かりませんよ、三成くん!そして食欲の果てしなく乏しい君が虫歯とか何でだ!
「まさか、苺…知らないのか?」
「…な、なにを?」
あまりにも真剣な三成の表情に不安になる。何だ、ゴリラとはんべ繋がりか?!
「虫歯は口吸いで移る」
「何時代だぁあああああっ!」
口吸いとか、何となく時代が間違ってるのはともかく…そんな古臭い迷信を信じてたなんて!
「三成、移らないからチューしよ!」
「断る」
「うー!!」
小さな子供のようにむくれる私を、三成は自分の腕のなかにおさめた。なんて積極的なの…!
「苺、我慢しろ」
「欲情すると止まらない三成に言われたくない」
「…なっ!」
「けど、ぎゅーしてくれたから我慢してあげるよ」
赤面真っ只中の三成を見上げれば、眉間にシワをよせた彼に押し倒された。
#なんだかんだでばかっぷる
(今からすんの!?)
(今日は秀吉様の授業はないし、どうせ遅刻だ)
*
三成はすはす
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