<尼子くんの憂鬱2/尼子・宇都宮/学パロ>


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!言わずもがな同タイトルのシリーズ



「わたし、ずっと気になってたことがあるの」
「またか」
「俺はみなみうりの別の読み方が気になる」
「宇都宮、それ多分南瓜だ」


俺と馬鹿2人はクラスが違う。(これがスポーツ特待と一般入試の差か馬鹿野郎)
しかし昼飯はどちらかのクラスで食うのが昔からの習性だ。今日は2人のクラスで昼飯を食っていた。
で、馬鹿2人は今日も馬鹿だ。馬鹿以外の何物でもねえ。南瓜が読めないってどうなんだ。

「で、苺
お前はどうした」

そして次の言葉に俺は飲んでいたフルーツオレを吹き出した。

「隣の席の、いたちくんが気になるの!」


「いた…ち?」

口から液体が滴っているが、それどころじゃない。まさかそっちの方向の気になる、だとは思わなかった。つかいたちって誰だ。

「いたちくん、優しいし面白いしかっこいいし…」

俺は慌てて苺の隣である、自分が座っていたイスの名札を見た。
伊達政宗。学園で有名な色男の名前。

「ああ!せいしゅうのことか!」
「誰だそいつ!?」

宇都宮もやはり同じ位馬鹿だった。

「いたちくん…昼休みはよく、ながそかべくんと居るんだよねー…」

ながそかべ。こちらはすぐに予想がついた。多分、俺と同じクラスの長曽我部のことだ。

「おい苺…いたちと、ながそかべのフルネーム言ってみろ」

「いたちせいしゅう
ながそかべげんしん」

…何かもう、あれだ。

「逆にすげえよ馬鹿!」
「ぎゃあっ何で叩くの!?」
「尼子は一般入試だからな!」
「関係ねえ!」


とりあえず、伊達の机に零してしまったフルーツオレを拭いて気を取り直す。

「苺、宇都宮
いたちせいしゅう、は間違いだ
本当は伊達政宗
それから長曽我部元親」

「だて…!?
…巻き食べたいな」
「おいお前、本当は絶対伊達のこと好きじゃねえだろ」
「伊達政宗…知らなかったぞ」
「そんなの多分、いや絶対お前らだけだ」


#石田三成はいしださんせいと読みます

「よお、帰ったぜHoney」
「いたちくん…!いたちくんは伊達だったんだね!」
「Oh…本当に読めなかったのか」

*
無駄に第二弾
需要は…あったら第三弾をry

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