<不器用へたれ砂嵐!/尼子>


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*トリップ夢主



「苺、好きだ」
「は?頭沸きました?」
「よし、砂に埋めてやる」

何故私に告白する、そして何故ドメスティックバイオレンス?!
勝手に怒りだした尼子さんに頭を下げつつ、私はそう思っていた。

先程いきなり砂嵐のなかに駆り出され、散々焦らしたあげく告白→DV。
イマイチ何がしたいのか分からず、頭湧いたなんて発言に至った。

「私、身元不明の変な女ですよ?」
「分かってる、馬鹿にしてんのか」

あれ、また怒られた。
てゆうか肯定されると心外だ。

「こんな砂だらけなとこ、私嫌いです
あと尼子さんはヘタレなのか男らしいのかよくわかんないし、ピンクだし…すぐ怒ります」

ズバズバ言い過ぎたか、と尼子さんを見ると負と怒りのオーラ。
やべ、ある意味怖い。

「でも私は、尼子さんが嫌いじゃないんです」

ぶわっ、と砂が吹き荒れた。
目に入ると痛いのは分かっているので、しっかり目をつぶる。
そして開けたときには目の前に尼子さんがいた。

「俺は本気で苺が好きなんだからな」
「照れるからもうやめて、恥ずかしい」

砂嵐のなか抱きしめられながら、何だかピンクなヤツがすごく格好よく見えた。


*
だれぞ!
とりあ尼子さんステージは苦手な私です

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