- 日も沈んだ頃。 信玄様を中心に、いつも通りの夕食が始まった。 ほのぼのとした空気の中、私は急いで幸村さんの隣についた。 嬉しくて佐助さんに手を振ったら苦笑されちゃいました。 「七海、こちらの生活には慣れたか?」 「はい、信玄様! おかげさまで!」 「良かった良かった! そんな堅苦しい呼び方はやめんか 儂のことはお館様と呼ぶがいい」 やっぱりすごいいい人。 はい、お館様!と元気よく返事すれば、お館様も幸村さんも笑ってくれた。 「お館様、お話変わりますが… 幸村さんが大好きなので、幸村さんのお世話をさせてください!」 「いや七海ちゃん流石に急すぎでしょ 俺様すごい驚いちゃったじゃん」 佐助さんの言う通り、何か突発的だったけど宣言したよ私!頑張った!また告白しちゃったけど! あまりにも大声だった為か、広間が静まり返った。 私、罪人みたい…! あわあわと、苦笑をする佐助さんに助けを求めようとしたときお館様の豪快な笑い声が広間に響いた。 「幸村、喜べ! 良い嫁が来たもんだ!」 「嫁なんて照れますよもう…お館様!」 「七海!」 「お館様!!」 「七海!!」 「お館様!!!」 「七海!!!」 うおおおお熱いぜ!なんて思っていたのもつかの間、お館様は食事中にも関わらず私を抱き上げて高い高ーいをしだした。 お館様!それはきついよ! 「全く…」 佐助は真っ赤になって鼻血をだしながら固まる幸村の意識を取り戻そうと、重い腰をあげた。 * お館様の口調が迷子 |