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「くります、でござるか?」
「クリスマスです、幸村さん!」

私の差し出した、プレゼントが入った袋とにらめっこしていた幸村さんに、私はクリスマスの説明をした。といっても、ただ単に贈り物をする日、といっただけ。

「本当、七海ちゃんはそういうの好きだよねー」
「もちろんです!何てったって、より可愛い幸村さんを見るチャンスですから」
「やっぱりそういう事ね…」

あは、と苦笑する佐助さんを突き飛ばし(吹っ飛んだ)、私は幸村さんの手の中の袋からサンタ服を取り出して見せた。
赤いそれは、ワンピースになっている。襟には南蛮から取り寄せてもらったファー。ちなみに丈は膝上で短い。この日のために、私が死に物狂いで作りました。欲望のためなら、人間みんなすごい力を発揮できるんだよ!


「む…?これは?」
「サンタ服です
幸村さん、着てみてください!」

佐助さんに服の着方を教え、勢い任せに幸村さんに服を押し付けた。
その際少し、私が着替えを手伝います!と名乗り出てみたけど、やはり破廉恥ィ!と拒否されてしまった。…め、めげないけど!


私は携帯の電源を入れ、カメラを綺麗に拭きながら幸村さんを待った。絶対可愛い。スカートめくって褌チラッてさせるのとかどうですか皆さん!

「ぐ…ふっふっふふふふ…!」

笑いが止まらないぜ!と畳をローリングしていた私。幸村さん達のほうから「は、破廉恥いい!」なんて声が聞こえてきて、もうみなぎって仕方ない。私、今の幸村さんの声で白米何杯でもイケるもん!はん!

「七海ちゃーん
たぎってるとこ悪いけど、旦那着れたよ」
「さ、佐助ぇ!やはり何か可笑しい気が…!」
「ちゃんと教わった通り着せたんだから大丈夫だって!ほら!男ならさっさと出る!」

恐らく突っ張っている幸村さんは、佐助さんに押されて私の前に倒れ込むようにして姿を見せた。

「…っ!」



何 こ の 萌 え 生 物 !

「っううああああああああ!」
「!?七海殿?!
ま、眩しいでござる!」

鼻血と動悸と涙(嬉し泣き的な意味で)が止まらない。
予想外に可愛い!いや、十分可愛いと予想してたけど、それすら越すというか何とゆうか!
とりあえず携帯のカメラ連写が止まらない!

「可愛いようう!幸村さん大好きー!」
「なっ…?!」
「良かったねー旦那」

ニーハイ靴下の脚のライン、腰の細さ、愛らしい尻尾。すべてが素晴らしい。
筋肉がほどよくついた脚なんて、もう本当に堪らない。てゆうか武将なのにこんな細くて大丈夫か!

「戦国……最高」

佐助さんがくれた手ぬぐいで鼻血をぬぐいながら、私はそれから数時間幸村さんから離れなかった。

(七海殿、某、そろそろ着替え…(幸村さん可愛いようー)


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それよりこの連載のヒロインは幸村なのか、七海さんなのかわからなry




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