- 「ありゃ、七海ちゃん寝ちゃったか」 遅れてやってきた佐助は七海を見て微かに笑った。 すうすう。 規則正しい寝息をたてながら、自分の肩にもたれて眠る少女を見て元親も頬を緩めた。 「話し込んだら疲れたらしい 布団に運んでやらねえとな」 「あ、俺様運んでくるわ」 佐助によって、七海が抱き上げられる。元親も一緒に立ち上がり、体を伸ばした。 「…猿飛」 「?」 「七海のこと、大事にしてやれよ」 佐助は数回瞬きしたのち、またへらへらと笑った。 (当たり前でしょ) (ねえ、旦那) * そういえば逆ハー意識をしていたのを思い出して |