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伊達軍の方々は用があるらしくもう帰る、と私は朝聞いた。
ならば見送りに行くべきだよね、幸村さんの妻としては!


「Good morning、七海」
「あ、政宗さん!
何ニヤニヤしてるんですか?
幸村さんならまだしも気持ち悪…ごめんなさいごめんなさい!」


戦国の人は常に刀という名の凶器を持っていることを忘れてました。どうも、未来人です。

空の青はこんなに綺麗なのに、目の前の青は何でこんな凶器に手をかけているのかしら!

「で、何でにやついてるんですか政宗さん」
「覚えてねーのか?昨日のこと」
「へ?昨日?」

(何かあった?)
政宗さんの後ろに立つ小十郎さんに目を向けてみたけど、把握してないらしい。

「昨日…」
「筆頭ー!片倉様!」

私が思いだすより前に、2人は部下のような人に呼ばれてしまった。

「Time upだ」

口元を釣り上げた政宗さんの、素敵なお顔が近づいてくる。
何だ何だと離れようとした僅かな時間、政宗さんの唇が私の唇にくっついていた。


「…は?」
「よお、真田幸村」

状況が把握できません政宗さん。
とりあえず政宗さんが見た方向に、ロボットみたいにゆっくりと顔を動かすと、幸村さん。

(見られ、た)

「政宗殿…七海殿…」

「またな、Honey
昨日のことだが、アンタなかなか良い体だなって思っただけだ」

政宗さんはまた綺麗に笑って去っていった。門のところに人がいっぱいいる。さよなら伊達軍の皆様。

それはともかく。
幸村さんと私が取り残されたこの中庭の気まずい空気を、どうにかしてください!



(え、どうしよ)

*
このまま展開編へ
政宗さんまるっきりセクハラオヤジで気持ち悪いですね、すみません

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