- 「まだまだ! 政宗さん!次いきますよ!」 「へえ…アンタ酒強いな」 飲み比べが始まって早1時間。 政宗さんも私も大分お酒が回ってきた。 ちなみに初めて飲んだお酒は思いのほか美味でびっくりだ。 「なあアンタ、もっと強いのあるか?」 政宗さんがニヤリと悪そうな(でも色っぽい!)笑みを浮かべて、女中に声をかける。 嫌だと反抗の言葉を口にするまえに、私の口は政宗さんに覆われた。 「んぐぐ!」 「Hey!七海、俺はもっと楽しみてえ …夜はまだまだ長いぜ?」 えろい、政宗さんえろい。 自分の膝で眠る幸村さんもえろい。 …え、何このダブルエロチック! * 「くおら!独眼竜…だっけ? 飲みやがれ!」 ハア、と政宗は苦虫を噛んだよう顔をしかめた。 もう夜は更け、宴会の場には政宗達しかいない。そして目の前には酒を片手に怒鳴りつけてくる女。 酒が大分まわっているのか、顔を真っ赤にしている。 「七海、そろそろ止めねえか?」 駄目です、と女はむすうと頬を膨らませて不満げな声を漏らした。 「酔って色っぽくなって幸村さんを誘うんです!」 女は膝の上で眠る幸村を畳にゆっくりと移動させ、そして浴衣の帯を外し、合わせ目をガバリと開いた。 続いて幸村の着流しをおたおたとはだけさせてゆく。 「名付けて、お酒でドッキリ夜ばい作戦!」 バタリ。 そのまま女が糸が切れたように眠り始めたのを見て、巻き込まれるのは御免とばかりに政宗は部屋を出た。 * 「え、何これ」 さらにその1時間後。 様子を見に来た佐助が顔を引き攣らせたのは言うまでもない。 (え、私何で浴衣脱いでるの?) (七海ちゃん、やっぱり覚えてない?) (…怖いから何も言わないでください) * ヒロインは酔うと露出狂になる?とゆうか、セクハラがヒートアップします 伊達軍編はまだつづきます |