!キャラ崩壊




「暑いねえ」

7月、梅雨明けしたせいで猛暑となった今日。家で不法侵入者が勝手にくつろいでいた。
ん…!?不法侵入者?!


「何でいるんですか臨也さん!?」
「やあ名前ちゃ…ミニスカート!太ももから生足なんて大胆に誘うね
遠慮なく襲わせてもらうよ」
「ああもう誘ってません!
脚触るのやめてください!」

私、苗字名前はストーカーに悩まされる高校生だ。友人と有意義な時間を過ごし、夜に帰って来ればこの始末だ。
畜生くつろぎやがって!コートのもふもふ引きちぎってやろうか!

「あ、そういえば弟来たよ」
「あなた来客にまで対応してるんですか?!」
「今日たまたま池袋遊びに来たらしくて寄ったらしいよ」
「ああもうなんかツっこむ気もでませんよ」
「突っ込むなんてまた大胆だね心ちゃん!
騎乗位が好きなら付き合うよ!」
「…気持ち悪い」
「つわり?生理痛?
俺があっためてあげるよ」
「…気持ち悪いざやさん」

今なんて言った!?
うるさい臨也さんをよそにコップを取り出してお茶を用意する優しい私。
毒でもいれてみようかな、なんて考えつつコップを奴の前に叩き置いた。

「名前ちゃん良いお嫁さんになるよ
俺限定の」
「臨也さん以外の間違えじゃないですか?」

またまた照れちゃうのが可愛いよね、と息を荒げて迫ってくる臨也さんに弟からのお土産であろうお菓子をべしゃりと投げ付けて黙らせる。
ああ、本当に気持ち悪い!

「死んでください臨也さん」
「名前ちゃんみたいな美少女がそんなこと言っちゃだめだよ」
「心臓止めてください臨也さん」
「名前ちゃんみたいな美少女が…」
「人に迷惑をかけるような生命維持活動はやめてください臨也さん」
「ひどい!」

それからいつものように長々と喋りだした臨也さんの口に、手元にあったペットボトルをぶち込んでテレビのスイッチを入れた。


(さあドラマドラマ)
(ほほひょひゃんふるしい(心ちゃん苦しい))


*
全国のうざ…臨也ファンのみなさん、ごめんなさい(ジャケットプレイ




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