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「青葉くーん」
「何ですか?名前先輩」
「暇だよ?」

いや、そんなに可愛いらしく首傾げられても困ります。
実際可愛いのだけれど、ここは学校であって決して襲える状況ではない。よってそんな先輩の些細な仕草は切れそうな理性をまた破壊していくだけだった。

「暇なら手伝ってくださいよー」
「い・や!
それは青葉のクラス委員の仕事でしょー」

さっきから、このやり取りは3回目だ。
先輩は書類整理を手伝う気は滅法ないらしい。分かってて言っているのだけれど。

教卓に腰かけた先輩は、普段入ることのない1年の教室を見回す作業に夢中だ。
ぶらぶらと空を遊ぶ脚に目がいって仕方ないなんて男心、いや下心は…

「先輩にはわかんないですよね」

何が?
また先輩は首を傾げる。

「よし、終わりました!
名前先輩、お待たせしました」
「よーしお疲れ」

言いながらぴょこりと教卓から飛び降りた先輩を、すぐに抱き寄せる。

「襲わないでね、青葉」
「…じゃあせめて」


ちゅ、と甘いリップ音が耳に響いた。


*
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書き出したら先輩後輩になった…あれ?




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