- 自分の中で何かが壊れた。 積み上げていた砂がサラサラと崩れるように、感情が零れていく。 「…っあお、ば」 不純だ、と自分でも思った。 親の留守の時間帯、静かな自宅の一室。ベッドのスプリングがギシギシと悲鳴をあげ、上から自分の声が混じった。 「やっと呼んでくれましたね…名前先輩」 カーテンで閉ざされた部屋は暗い。腰を動かしながら嬉しそうに言う青葉の表情は分からない。 「う、あっ…ちゃんと、さっきから呼んでるじゃない…!」 息が苦しい。 どうしても、挿入時の圧迫感には慣れない。 「名前…先、輩」 「む、り…あおば…っ!」 絶頂を迎えた瞬間、涙が零れた。 * 行為の後、開けられたカーテンから赤い夕日が差し込んでいた。 「帝人…」 ベッドに体を沈め、自然に出たのは好きな人の名前。そして涙。 「みか、ど」 声が聞きたいし、会いたい。 ああ、やっぱり私は彼が好きなんだ。そう実感して胸が痛む。じわり、まるで熱いお湯をかけられてるみたいに。 「青葉 もう、こういう事は…」 熱い。今度はまるで熱湯だ。 突如重なりあった唇に、侵入する舌。口内に生々しく響く水音が私を覚醒させ、思わず唇を噛み切っていた。 「…っ」 鉄の味が広がる。噛まれたのは青葉なのに、私まで唇が痛い気がして。 「名前先輩」 血を艶やかに舐めあげた青葉が、ゆっくりと笑みを浮かべる。 「何を言おうと、逃がしません」 そうしてまた組み敷かれても、私はもう逆らうことができなかった。 (私はまた) (そうして溺れる) - 記念すべき、初リクなのに…! すみませえええええん ゆり子さぶあああああああ 超誰おま青葉さんですね(泣) こんなのですみません! そしてリクありがとうございました! 良かったらこれからもよろしくお願いいたします! |