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「ぐう」
「…菜子、また俺んとこで寝てら」
「いつものことじゃない」
「まあな…。
いや、毎回思うんだけどよ。散弾銃抱きしめて寝るのやめてくんねえかな」
「…安全装置、外れてるしね」
「ああ…ってマジかよ!?ふざけんな!起きろ!菜子!」
「んー…」
「菜子、兄さんが呼んでるよ」
「へへ…りんりん…」
「起きろ!おーい!」
「ちゅーしてくれたら」
「兄さん、迷わない。
菜子、起きてるでしょ」
「チッ」

「散弾銃を置いて寝て欲しい?無理だよ、それは」
「じゃあせめて安全装置?は付けてくれよ!」
「それじゃりんりんを性的な意味で襲いに来たブラコンメガネを撃ち抜けない!」
「ゆ、雪男…」
「……襲うわけないだろ。菜子、質の悪い冗談はやめてくれ」
「メガネめ!間が怪しいよ!」

「それに私、護衛役も兼ねてるから!だからこうしていつでも撃てるように、ね?」
「ね、じゃねえよ!間違って発砲したらどうすんだよ!?」
「根性で止める!」
「無理だろ!」

「で、結局ベッドの前にトラップをしかけてメガネの侵入を防ぐことにしました」
「何だこれ…ベッドの前に爆弾ごろごろしてるじゃねえか」
「これじゃ僕が2人を起こせないよ」
「メガ…雪なら出来るよ!」
「うわあむかつくなあ、その笑顔」


2011/6/6



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