「野田ぁー、お腹減った」 「さっきカツ丼を5杯も食っただろう」 部屋のなかで、2人の人影がぐだぐだずるずると形容されそうな会話をしていた。 ハルバートを近くに起き、ソファーに座っていた少年と青年の半ばのような男子の膝の上に、セーラー服の少女が極自然な動きで乗っかる。前向きで。 顔も近く、体も密着しているが野田と呼ばれた男は特に気にした様子はない。 「ねー野田、みてみて」 「…何だこの数字?」 「ユイにゃんのスリーサイズ! ほっそいよねえ」 少女はくっつくのを止めないままポケットから手帳を取り出し、野田に突き出した。 「……」 「あ、また変態とか思ってるね! わたしは可愛い女の子が好きなだけだから!ゆりっぺのもあるけど、見る?」 「なっ…!?」 野田が頬を真っ赤に染めると、少女はさらに強く抱き着いて大きく笑う。 「顔赤い!!ちなみにね、ゆりっぺのすごいよー!ぼんっきゅっぼん! 胸おっきいし、くびれやばいし、何より太ももやばぐふぇっ!」 「…何回言っても懲りないわね」 「いたいよゆりっぺぇ、」 そこに現れた第三者。 今までの少女より、少し大人びた、ゆりっぺと呼ばれた少女。 彼女はへらへら、と笑う目の前の白い頬を引っ張ってため息。 「それにこういうのは此処でしないこと」 「こういうこと?」 「…ゆりっぺ、何か誤解していないか?!」 「してないわよ 不純異性交遊は禁止!返事は!」 はあい!何故か元気に返事した少女を見て、野田もまたため息をついた。 #電波女とSSS * ジャンル外すみませ…! セクハラ大好きな女の子と、毎日そのスキンシップに耐えてる野田。ちなみに一番の被害者はゆりっぺ。 |