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「Hey、Honey!お楽しみのLunch timeだ!」
「2人で屋上で昼飯なんてどうだい?夏ちゃん!」
「たわけ阿呆。夏は我と昼食をとるに決まっておる」

私は、非常に困っていた。
日常茶飯事であるこの光景を乗り切ることこそ、私の毎日の課題である。

「あ、のですね!皆さんがいつもお昼に誘ってくれるのは、至極恐悦なのですが…」

私は自分で自覚している通り、普通の人間に比べて内気な性格だ。ゆえに3人の誘いをきっぱり断れない。
とゆうか何でイケメン3人がこうして極普通の私を誘ってくれるのか、今だに分からなかったりする。


「恥ずかしがらなくていいんだぜ?俺とアンタと、2人きりになるんだからな」
「ひぎゃっ」

伊達くんの綺麗な整った顔が急に至近距離に近づき、私は謎の悲鳴を絞り出した。これまた綺麗な指は、私の傷んだ髪をするりと掬っていく。

「貴様のような歩く生殖器が夏に触るでない!」
「Ah!?卑猥と言ったら長曽我部だろうが!」
「そこで俺を巻き込むんじゃねぇ!」

その手をパシン!と振払ったのは毛利くんだ。いつもはクールビューティの名をほしいままにしている、がお昼になるとこうなるのだ。
長曽我部くんまで交えて、大声でぎゃんぎゃんと口喧嘩を始める3人。
今のうちにこっそり抜けちゃおうかなあ、と教室のドアに手をかけた時。

「あー、ほら!夏ちゃん!
俺とゆっくり昼飯食わない?」
「前田くん…!」

ニコニコ笑った前田くんは、びくびくと逃げそびれ焦っている私の両肩を掴む。うおう、力強いし、逃げられないぞ…!

「可愛い女の子と昼飯を食う!青春だね!!」
「は、はあ…?」

どうやら今日はこの人に捕まってしまうか、と覚悟を決める。うん、仕方ない仕方ない。
―しかし、神は私を見捨てなかったらしい。


「夏殿ーっ!」

少し他より高い、大声。そして廊下を爆走して来る足音。

「幸村…くん!」

同じクラスの、幸村くん。
長い尻尾のような髪を揺らして私の前に止まった幸村くんは、相も変わらず人懐っこい笑みを浮かべていた。

「昼食を…!
良かったら、某と昼食を食べてはいただけないだろうか!」

毎日3人みたいに誘ってくれるのに、その度幸村くんの顔は真っ赤になる。
そして私も、顔を真っ赤にしてそれを承諾するのだ。

「わ、私で良かったら」
「…!では、早速裏庭に参りましょうぞ!」
「はい!」

ぱあっ、と子犬みたいに輝く表情を見せた幸村くんは、リズム良く私の前を歩きはじめた。
どきん、どきん。と確かに高鳴っている鼓動を少し押さえながら、私もたどたどしく後ろを歩いた。

*
「あーぁ!やっぱり幸村に持って行かれたか!」
「フン、明日こそ我の番ぞ」
「まあHoneyが幸せならいいけどな」


#恋情、急上昇。
title by Memory Girl様


*
またまたgdgdな感じに…!ヒイ!
しかし慶次は書いたことなかったんで新鮮で楽しかったです^▽^←
文才がログアウトですみません、そして参加ありがとうございました!
返品修正いつでも受け付けます^^



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