※二期と三期の間くらい

「デスゾーンと時のように、他のチームに入って学べることは多いんじゃないか?」
最近スランプに悩む円堂にそう鬼道が言ったと聞いた時、俺は神はいるものだなと心から思った。

「というわけで、今日から一週間円堂を交えての練習を行っていきたい。円堂から学ぶことも多いだろうから、仲良くやっていこう。」
鬼道に紹介され、帝国のユニフォームを着た円堂が照れ臭そうに礼をする。俺は彼の前に立ち、すかさず握手を求めた。
「一週間よろしくな。」
そう言うと、円堂は顔をぱああと輝かせ、思い切り手を握ってきた。
「よろしくな佐久間!」
実は、俺は円堂が好きだ。円堂は女でもなければ絶世の美形というわけでもない。しかし、彼の柔らかい表情や負けん気溢れるしゃんとした姿勢を好きになってしまったのだからしょうがない。今までにいないタイプで、鬼道とは違う意味でキャプテンに向いている。辺見に言わせりゃ「青臭い童顔」らしいが、痘痕も笑窪だ。それに辺見のアレは恐らく、いや多分ツンデレ(?)というやつだろう。
「みんなよろしく!」
円堂がうたのおにいさんのような爽やかな声でそう言った。それにつられたかのように咲山や五条、成神も握手を求めている。お前らそんなキャラだったか?
「精々足引っ張んなよ。」
どこの典型的なライバルキャラだよお前は、という風にそっぽを向いた辺見が言った。円堂は困ったように笑って、それでも「おう!」と元気よく答えた。
「同じキーパー同士色々よろしくな。」
源田がよく女子に噂されるキリッとした顔で言う。しかしあいつはボケッとしてる時でもあの顔だから得というものだ。私的にむかつく。
万丈や寺門まで円堂に話しかけていて、何だか複雑な気持ちになる。「女の子にはモテないけど男にはモテるんだぜ!」と以前円堂がジョークのように笑っていたが恐らくそれた正しい。大野なに頬染めてんだ。洞面お前は円堂にくっつきすぎだ。あと成神がヘッドフォン外してるとか珍しいにもほどがあるぞ。
「…あーもー!」
口から自然に声が出る。それから円堂を取り囲む輪をかきわけて、彼に近づいた。
「円堂、シュート練付き合ってくれ!」
そう叫ぶように言うと、円堂は目を丸くしつつも、大きく頷いた。周りの羨望の視線を無視して円堂の肩を抱く。
一週間で、絶対落としてみせるからな!


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秋刀魚さん
→こんばんは!七万打ありがとうございます(´∀`)毎日のように来て下さっているとは嬉しい限りです〜!
小説の方ですが、色々謝りたいところばかりで…すみません…。佐久間が出ずっぱりで…趣味が出てしまって…!
書き直しいつでも受け付けます!リクエストありがとうございました!


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