※超パラレル
※プロミネンスのGK♀円堂
※バン→円→レア→バン
※何でも許せる方向け


「私、バーン様のこと、好きかも」
昨日、そう俺に言ったレアンはもう本当すっげー可愛くて、だから「俺もお前が好きだよ」なんてとてもとても言えなかった。円堂守14歳女、実に数年越しの失恋である。

「…元気出しなよ」
机に突っ伏した俺の頭を、ヒートがぐりぐりと撫でる。顔には『面倒臭い』の文字がしっかり書かれていた。
「あんな可愛く言われちゃ俺、なんも言えねーよ…」
流し果てたかと思われた涙がまた出てくる。あー、死にそう。
「守ってば振られたショックで卑屈になってるね」
からかうように返事をしてくるヒートの鼻をぎゅっと強く摘むと、丸めた新聞で容赦なく頭を叩かれた。
「もう今日練習出ない。練習してーけど、こんな顔でレアンに会えないし」
「大丈夫守の顔いっつもそんな感じ」
「うわ…ショックだ…」
ヒートと話していると、何となくいつもの様に元気が出て来た。けど結局その日の練習は休んだ。(ヒートとバトルした上での貴重な休みだった。グレント、負担増やしてごめんな。)

「おい、守」
夕食も取らずにベッドで寝そべっていると、ドアが叩かれバーン様の声が聞こえた。そりゃこんな男らしくて格好いい声なら、レアンも惚れるわ。のろのろと立ち上がりドアを開ける。風呂上がりなのか、ユニフォームではなくTシャツに短パン姿だ。しかしイケメンはどんな格好をしても似合う、ああ、俺生まれ変わるならバーン様になりたい。
「…こんばんは」
バーン様は一瞬俺の体を見て、ギョッとしたように叫んだ。
「そんな格好で男の前に出て来んな!」
見ると俺の服は、黒のタンクトップに短いズボンだ。別に気にすることもないだろうと思い、バーン様をそのまま部屋に招き入れた。
「どうしたんですか?」
バーン様と俺は隣同士ベッドに座っている。バーン様は何だかそわそわと落ち着かない様子だった。
「や、練習、来なかったから」
心配して来てくれたのだろうか。だとしたら、何と言う男気であろうか!レアンは男を見る目があるようだ。完全に俺の負けである。ふう、と溜め息をついた。
「少し具合が悪かっただけです。明日には行きますね、ありがとうございます」
貴方の優しさに負けました、敵いません。そんな意味も込めつつそう言うと、バーン様は少し顔を赤くして、俺の掌の上に俺より少し大きい手を重ねた。じんわりと温かさが伝わってくる。それからバーン様は俺の手を握った。
「こんな事するの、お前だけだからな」
バーン様の言った意味が分からなくて、え?と返事をすると、バーン様は焦れたように俺の方を向いた。
「お前が好きだからだよ!」


え?





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