お洒落には興味があるし、可愛いものを見るのも好き、甘いものを食べるのも大好き。クラスの子と恋バナをするのも好きだ。ごく普通な女子の私の少し違うところといえば、イナズマジャパンのマネージャーというところだろう。世界で戦うすっごく強いサッカーチーム、イナズマジャパン。私は、そのキャプテンが好きなのだ。底無しに明るくて頑張り屋で、時間では木野先輩には負けちゃうけどずっとずっと見てきた。

「風丸先輩はすっごく綺麗な顔をされていますよね。」
そう言うと、彼は呆れた様に笑って「からかってるのか?」と言った。小さく首を振る。
「褒めてるんです、髪もさらさらしてますし。」
「何言ってんだ、音無も可愛いよ」
風丸先輩は笑った。先ほどの「可愛い」は、猫や犬に向けるようなニュアンスだった風に思える。
「焦らなくっていいさ。いくら俺が女っぽいっても、俺はいつか女に負けちゃうよ。」
そう呟いた風丸先輩は眉を潜めて微笑んだ。かっ、と顔が熱くなる。彼に嫉妬していた自分が何だか恥ずかしくなったのだ。先輩の悠々した態度を見て、自分が小さく感じられる。
「先輩は、素敵な方ですよ」
「ははっ、ありがと」
風丸先輩は泣いていた。それを横目で見ながら、もしキャプテンがいなかったら私は彼を好きになっていたかも、とそう思った。
「お前は可愛い後輩だな。優しい、女の子だ。」
「先輩は格好いい先輩です。優しい…、人です。」
言葉に詰まって、私も泣きそうになる。円堂のばーか、風丸先輩が呟いた。

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春風コンビ好きです



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