※病み丸さん

円堂を馬鹿だと口汚く罵ったのは誰だったか。覚えてない、それだけ俺の中で印象の薄い奴なのだろう。まあ結論から言ったら俺はそいつ大っ嫌い。本当世界で一番誰が嫌いかと言ったらそいつって答えるくらい。顔も覚えてないのにおかしい話ではあるが。円堂を馬鹿にするなんて簡単に許せるものではない。俺はずっと円堂の背中を追ってきた、つまり円堂への暴言は俺に対しての暴言だ。円堂は俺の憧れなのだ。ぱりっとしたシャツもちゃきちゃきした歩き方も少し長い睫毛も全部全部見ながら育ってきた。サッカーボールを転がす円堂をきらきらした目で見ていた。円堂は俺のなりたいもの、将来の夢そのものだった。だから馬鹿にする奴はとりあえず死ね。五回くらい死ね。
「なあ、××していいよな」



「あれっ」
変な夢を見たなあと思った。円堂の悪口を言っていた奴を××してしまう夢を見た。ぐちょぐちょの死体を踏む夢だった。酷い酷い殺され方。だが、胸の奥がすうっとしている。深呼吸をするととても清々しい。ふと、シャツが濡れていることに気がついた。腕に目を移すと、上腕から血がぽたぽた垂れていた。ぎょっとして、慌てて立ち上がる。その瞬間膝の上に載っていたらしいカッターナイフが床に転がった。どきりと心臓が跳ねる。ごくりと息を飲んだ。
「夢じゃなかった」
その瞬間笑いが喉を通って口を抜けた。はははは、ころころと笑いが漏れる。腹が痛くなってきて、目から涙が零れた。殺したのは自分だったのだ。

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ダークエンペラーのときの風丸さんをやっちゃった風丸さん
い…意味不明である\^o^/




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