※間違いがあったらすみません

祖母は熱心なキリスト教信者で、母もそうだ。そんな二人と、小さな頃から今までずっと教会に通って来た。神の存在などよく分からなかった頃は、悪い事を謝る所だと思っていたから、ガラスを割ったことや友達と喧嘩したことをよく謝っていた。そして、その後顔を上げた後に見る、神へ祈りを捧げる家族の顔が好きだった。教会のステンドグラスから漏れる光を浴びた人々は皆どこか神々しさがあって、自分もああ見えるのだろうかと心をときめかせたものだ。

教会に来たのは、かれこれ三週間ぶりだった。サッカーの試合が重なりここのところ教会へ来る回数が減った。いけないことだとは思っても、ついついサッカーを優先してしまう。母と祖母は神父様が滑らかな発音で告げる神の言葉を、目を閉じて聴き入っていた。きっと二人は、何かあたたかで綺麗なことを考えているのだろう。家族の幸せだとか世界の平和だとか、優しいことが頭で渦巻いている。自分も目を閉じて、胸の前で軽く手を組んだ。手にぎゅっと力を入れ、軽く唇を噛む。
マモルのことが好きです、ごめんなさい
二人も神父様も神様も、自分がこんなことを考え、懺悔しているなんて思わないだろうと思った。

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