「前代未聞古今東西見回してもいないレベルに人をいらつかせる天才な近所の悪ガキ晴矢君、そんな彼が恋をしたなんてちゃんちゃら可笑しいよね。うんウケる。ねっ夏彦！」
「茂人、聞こえる…！」
「聞こえてんぞテメエ」
「…って夏彦が言ってたよ晴矢。」
「茂人殴りてえ〜」

さて晴矢に二発殴られたところで本題に戻ろう。幼稚園に入れば一日でクラス全員を泣かし小学生になれば一日で先生を泣かし、喧嘩が強くてドラ●もんでいうジャイアンポジションにいる晴矢のことだ。クソがつくほどの意地っ張りあまのじゃくツンデレーションボーイな彼が恋をしたなんてそんな面白い話聞き逃すわけにいかないじゃないか。しかも相手が大学生っていったら更に。サッカー始めるきっかけになった人って、運命かよ（笑）君に捧げるシュートですとかやる気かよ（笑）やばいすごい面白い

「おい！茂人大変だ！」
「どうしたの夏彦」
「円堂って奴実は男だった！」
「晴矢ってどこまで俺を楽しませる天才なんだろう」

望みのない恋愛×望みのない恋愛なんて救いようがない…なんてことはない！マイナスとマイナスがかけるとプラスになるように、望みは自然に出るはずだ！いやむしろ厚石茂人の名にかけて出してみせる！！

「今日からキューピッドって呼んでね晴矢」
「沸いたか…」