小学生南→大学生円 4



前回までのあらすじ

夏彦がうるさかった。


帰ってすぐに晴矢に今日のことを伝えると、まさかのストレートを5発喰らった。死ぬかと思ったが、晴矢の顔の方がこの世の終わりって感じだった。うける。
「まあまあ落ち着いてよ晴矢、円堂さんは軽くあしらってた感じだし」
「追い撃ちかけんな茂人オオオオ!!」
まさか夏彦にまで殴られるとはな…。晴矢がまた死にそうな顔になってる。うける。
「晴矢!確かに晴矢はどうしようもないクッソ餓鬼で、俺達もフォローのしようがない!キング・オブ・クソ餓鬼だよ!ジャイアンも裸足で駆け出すレベル!そんなんで円堂さんを落とせるわけがない!!」
「追い撃ちいいいい!!」
夏彦がまじで五月蝿いから無視。晴矢がちっとも言い返さないなんて貴重すぎる。写メっとこ。
「…でも、今が変えるチャンスだよ」
写メを保存して、晴矢に向き直る。晴矢は少し期待したように顔を上げた。
「晴矢が今!変われば、どうにでもなる!五年もあるんだよ!その間に円堂さんから股を開いて『抱いて!』って言われるような男になれるさ!」
晴矢の肩をぽんと叩く。晴矢が金パチ先生に説教された生徒のような顔でこちらを見た。
「ああわかった、頑張る!」


この俺の一言でまさか二人が5年後本当に付き合うなんて、この時俺はまだ知るよしもなかった。



2011/02/11 23:10






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