虹色フォーマット




シャワーで冷やされた体を温めるように、布団にすっぽりと包まる。その時間はたまらなく幸せで、疲れた体が一気に癒される。しかも今日は南雲が隣にいるのだ。
「寝るのか?」
ぼんやりした意識の中南雲の声がうっすらと聞こえる。小さく頷くと、彼はふっと声を出して笑った。
「おやすみ」
額に温かな感触を感じる。南雲の指だ。うっすらと開けた目からは、小さく笑う彼が見えた。
「おやすみ」
これ以上ない幸せが、逆に恐ろしいのだ。失ってしまった時の失望感が怖い。目を開けてもまだ南雲がいますように、彼の手を握って眠りについた。



2011/02/11 14:26






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