「ふ…的確に急所を狙う見事なキラースライドだ……」

「……」

「?どうした佐久間?」

「………」

「おーい?」

「………………たい」

「ん?」

「…い、一緒に帰りたいっつってんだろ!」

「えっ…!!」

「ここ最近文化祭や委員会やテストで全然一緒に帰ってなかったから、今日なら久しぶりに一緒に帰れるって思ったんだよばかやろう!」

「さ、佐久間…!」

「……」

「ごめんな、お前の気持ちに気付けなくて…終わるまで待ってるから、な?」

「源田…」

「佐久間…」

「…って思ってたけど前言撤回だ!何が辺見だボケ!最初っからそう言えこのド天然!っあー!あったまきた、オイコラ、源田!てめぇが日誌書け!俺は帰る!書かなかったら皇帝ペンギン1号だからな!!」

「えええぇぇぇぇえ!!」













「…あーあー、ホント源田センパイって要領悪いってゆーか馬鹿ってゆーか」

「まぁ源田はああいう奴だから」

「っていうか佐久間センパイもあんなこと言ってるけど、結局待ってるんですよねー愛ですねー。さすが帝国のツンデレ」

「ところで成神、重い」

「えーそんなこと言わないで辺見センパイ☆ホラ今日外寒いし!俺の温もりでセンパイが風邪引かないように暖めてあげようっていう、後輩の優しさですよ!」

「マフラーあるから別に大じょ」

「は〜辺見センパイの匂い…すんすん」

「今 す ぐ 離 れ ろ」
げしっ









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