はみ出した魔法

アサヒナカナデ、今日から魔法少女になりました!

遠い島国に住んでいた私はホグワーツからの手紙を頂き馳せ参じた次第です。

全ては魔法少女になるために!
アニメに出てくるみたいな可愛い魔法少女になるために!

魔法少女と言えばコスチューム。
コスチュームと言えばホグワーツの制服。
魔法使いアピールが簡単にできるシンプル且つカッコいいデザイン。
これはこれでいい。
しかし…私が求めるのは萌え。
フリッフリのフワッフワ、見ているだけで癒される。
そんな魔法少女専用制服が欲しいのだ。

と言うわけで、レッツ改造!
絶対絶好領域を確保のためスカートは短め。
スカートに合わせたフリルを下に追加。
上着は…特にない。
シャツはしゃきっとしておく。
ネクタイは紐リボンに。
ニーハイソックスはぴったりと。

完成!完璧!
わりと簡単に終わらせたのは気にせずに。
校則にスレスレアウトのこだわりだ。

制服を改造し終え満足な私はコンパートメントの外に出ていた少年を呼んだ。

「レーシュ、入ってどうぞー」

「…ああ、ってなんだお前それ」

同じコンパートメントになった少年、レーシュ・ラヴロックは戻って早々に顔をしかめた。

「可愛い魔法少女コスチューム」

「は?」

「魔法少女はこだわりの衣装が必要なの」

「まだ入学すらしてないのに好き勝手してるな、おい」

ホグワーツまで、あと数時間。


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