染み込む

リドルがヴォルデモート、リドルがヴォルデモート、リドルがヴォルデモート………。

例のあの人が目の前にいる!?

いやでも、去年見たヴォルデモートはこんなイケメンじゃなかったはずだ。
しかもゴーストみたいに透けてるし。

ということは、どういうことだ?

「混乱しているみたいだね」

「そりゃあ、しますよ」

ただでさえ訳が分からなくなってゴチャゴチャしているというのに大きな爆弾落とされちゃね。

ちょっとおさらいをしよう。
レーシュのお父さんまたはお祖父ちゃんがヴォルデモート、そしてリドルの正体もヴォルデモート。
リドルとレーシュは血縁関係にある。 

「あ、だからそんなに似ているんだ」

「やっと理解できたかい?」 

今気付いたんだけど私、リドルに下に見られてる。

「でもそんなこと教えてリドルは私になにをさせたいの?」

「案外頭は回るみたいね。いや、ただ君は何もせず見ているだけでいいんだよ」

どういうことだろう。
まるでこれから何かが起こるみたいな言い方だ。

「それってどういう意味?」

「もうすぐ分かるさ」

リドルは日記に姿を消した。

「カナデ、レーシュが日記を渡してほしいって言ってるわ」

ハーマイオニーが来た。

腑に落ちない事もあるけれど、とりあえず寮を出た。

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