はみ出した魔法

十一月はとても寒い。
イギリスの十一月をなめていた私は、風邪を引いてしまっていた。

みんながクィディッチの応援をするなか、私は友達であるダックスフントのリトルと暖炉の前でだらけていた。

「みんな楽しそうだねえ、リトル」

「ぐう」

「リトルは眠いかー」

「ぐうぅ」

「私は眠くないよう。みんなのとこいきたいーひま」

「なら、大人しくして風邪を治すことだな」

談話室に私とリトル以外の声がした。
振り返ると…。

「…………レーシュ?クィディッチは?」

「興味ないから行かなかった。厨房からお粥作って貰ってきたんだけど、食べる?」

「食べる」

「わふっ」

「リトル!君のじゃないよ」

「その犬、お前にそっくり」

「つまり私が食い意地がはっていると…?」

「正解」

グリフィンドールの勝利と不思議な話をハリーたちが持ってくるまであと少し…。

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