2012誕生日プレゼント 灰猫様



わがまま








「お前、今日誕生日だったのか?」

「はぇ?」


ルーシィ達から誕生日祝いにともらった巨大な肉を頬張ってると、ガジルがそんなことを聞いてきた。


「まあ、一応なぁ」


口に入っていた肉を飲み込んでそう答えると、ガジルは眉間のしわを増やした。


「言えよ、俺以外みんな知ってた」

「別に自分で言うもんじゃねぇだろ」

「…何も用意できなかったじゃねぇか」

「え…」


言ってたらなんか用意してくれてたってことか?
デレガジルきたこれ。


「じゃあさじゃあさ、俺の我儘三つだけ聞いて」

「はぁ? なんだそれっ」

「いいじゃん、なんも用意してないんだろ?」

「……、仕方ねぇな、」


溜息を吐きながらそう言ったガジルは、俺の言葉を待つようにじっと見つめてきた。
なんだかんだ言って素直だから可愛い。
ていうか、俺の頼みだから断れないんだろなぁ。
そんなとこも可愛い。


「早く言えよ」

「え? うーん、そうだなぁ…」

「自分で言い出したくせにねぇのかよ」

「てかありすぎて迷ってる」

「あっそ、」


呆れたような表情の中に、嬉しさのようなものが混じっているのを見逃さなかった俺は、なんかもうそれだけで満たされてしまって。


「結婚して、ガジル」

「…は、……はあっ!? お前バカじゃねぇの!? 却下だ却下」


照れちゃってかわい。
まぁそう言われるってわかってたけど。


「じゃあちゅー」

「おまっ、もっとマシなのねぇのかよ! しかもここギルド!」

「いいじゃん、いつもしてんだし」

「っ///」


笑ってそう言うと、ガジルの顔はみるみる赤くなっていった。
何を思い出してるのか知らないけど、真っ赤になって戸惑ってるガジルは本当に可愛い。
本当は、ガジルが俺のことでそんな風にいろいろ考えてくれてるだけで嬉しい。
だから無理してやってくれなくても別にいいんだ。
ただ俺は、


「やっぱいいや」

「え?」

「キスはいいから、三つ分の我儘聞いて」

「?」


不思議そうに首を傾げるガジル。
そんなガジルを見つめて、俺は自然と笑みが零れた。


「俺とずっと一緒にいて」

「…、」

「ダメか?」

「バカやろう…、んなこと言われなくたってな、俺はお前から離れるつもりねぇよ」


そう言うと思ってた。
こういうときだけ、恥ずかしげもなくめちゃくちゃ恥ずかしいこと言ってくるんだ。
そういう男前なところも好き。


「ガジル、すっげぇ好き」

「なっ、に恥ずいこと言ってんだよっ」

「いやぁ、ガジルが可愛いこと言うから」

「別に当たり前のこと言っただけだろっ」

「うん」


本当に好きだ。
俺をこんな気持ちにさせるのはお前だけだよ。


「やっぱ結婚しよっか」

「寝言は寝て言え、アホっ///」








happy birthday !!










おまけ





「いつまでやんのかしら、あの二人」

「ナツったら見せつけてくれちゃって」

「家でもいつもあんなだよ。オイラの居場所ないんだから」

「後でどうなっても知らねーぞ、あいつ」

「あら、ラクサス。おかえりなさい」

「………ナツの野郎、俺のガジルに何してやがる」

「(修羅場っ…!)」










end.



飛鳥様お誕生日おめでとうございます!
飛鳥様の誕生日を見逃すわけには…っ
と思ってバッと書き上げたものなので中途半端。
むしろ書かない方がよかったんじゃ…、と後悔してます(−_−)
もし…、もしよろしかったら貰ってやってください。

ツンデレ?ガジルは私にしては珍しい 笑
ナツのこと大好きなガジたんって可愛い( ´ ▽ ` ) 笑


*******


灰猫さんありがとうございます!!
ラクサスとの修羅場はナツに任せて、ガジルにはナツとの夜のお楽しみ道具を渡してk(殴)
生まれてきて良かったです!!誕生日ありがとう!!!!
ほっほーう見せつけてくれちゃってえへへへへへへ幸せです。
二人を祝福する為に結婚式でも挙げましょう。そうしましょう!
夏を祝いたくてうずうずしているガジル可愛いです本当に可愛くて悶えまくりました。

本当に…本当にありがとうございましたぁ!!!!


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