おはようの 1万打フリー ナツガジ 灰猫様



おはようの








ある晴れた日。
ガジルはのんびりと街を歩いていた。



「(今日の晩飯何にすっかなぁ…)」

「ガージル!」

「ぅおっ、火竜っ?」



すると突然背後から衝撃を受けて、ガジルは少しよろめいた。
振り返ると、ナツがにっこり笑ってガジルを見つめていた。



「おはよ、ガジル」

「もう昼過ぎだぞ」

「さっき起きた」

「ふっ、髪の毛ボサボサ…」



普段ギルドでは見せたことのないような穏やかな笑みで、ボサボサのナツの頭を撫でるガジル。
ナツにしか見ることの出来ない表情だ。
ガジルは無意識でやっているからまたタチが悪い。



「何やってたんだ?」



ガジルの横に並んでそう聞いたナツ。



「食いもん買いに。お前は?」

「俺はこれからギルド行くとこ。ハッピーに置いてかれたからな」

「お前が寝坊したせいだろ」

「まぁそうだけど。寝坊しなかったらガジルとこうして会えなかったかも」



笑ったナツを見て、ガジルは思わず目を逸らした。
ナツがあんまり恥ずかしいことを言うからガジルの方が照れてしまったようだ。



「あ、ガジルもギルド行こーぜ。買い物のあと」

「荷物邪魔になるだろ」

「俺が持つから」

「……、しゃーねぇな…」



渋々といった風に頷いたガジル。
しかし本心では嬉しかったようで、洩れる笑みが隠しきれていない。
それを見たナツも自然と笑みが零れた。



「そうと決まれば早く行こうぜっ」

「あ、おいっ」



ぐいっとガジルの手を引いて走り出したナツ。
手を引かれてガジルもナツのあとに続く。



「手ぇ離せって!」

「いいじゃん別に」

「〜〜〜ギルド着く前に離せよっ」

「ん、りょーかい」



顔を真っ赤にしながら半ば叫ぶようにガジルはそう言った。
そんなガジルにまた笑みを零すナツ。



「そうだガジル」

「あ? なんだよ」



何か思い付いたらしいナツが、突然走るのを止めて立ち止まる。
一緒にガジルも立ち止まった。



「忘れてた」



含み笑いでガジルを振り返ってそう言ったナツは、ぐっとその距離を詰めた。
重なった唇は可愛らしいリップ音を立てて離れる。



「おはようのちゅー」

「……、」



一瞬何をされたのか理解できなかったガジルは、数秒間固まってしまう。
しかしすぐに正気を取り戻し、



「だ、からっ…、今昼だって言ってんだろアホッ!! しかもここ外ッ!!」



叫んだ。

つっこみの順番がおかしい気がするがそんなことはどうでもいい。
そんなことよりもガジルは恥ずかしくて仕方なかったようで。

真っ赤な顔のままナツの手を振り払って足早に歩き出すガジル。
ナツはそれを嬉しそうに追いかけた。



「待てよガジルー」

「うっせーっ、手ぇ握んな!」








end.



10,000 hit thank you !!
匿名様に捧げます。
リクエストありがとうございました!

やっぱナツガジ楽しい!
指定がなかったので好き放題書きました!←
ナツはガジルとおるとき始終ニヤニヤしとけばいいよ 笑こんなものでよければもらってやってください!



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フリーだったので頂いてしまいました…!
朝からラブラブしてけしからん!もっとやれ!!余すとこなくやれ!!
灰猫さんのナツガジ大好きです!ありがとうございました!!


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