甘えさせて 3
「連絡が来ないって、なかなか連絡がつけられないだけかもしんねーだろ?大丈夫だって。」 「う…っうぅ…ッ」 「勝手な奴じゃねーよ。ガジルが一番分かってるんじゃないか?」
ナツはガジルを宥め、頬を伝う涙を嘗めあげた。 それにガジルは驚いたが、小さく頷いて、体を横に向けるとナツの首に腕を回した。
(あ〜、至福…。) そう思いながらも、やはり大切な人物の泣いているところは見たくない。 首にしがみついているガジルの体を少し離し、キスをひとつ。 唇から頬、目尻、額と、キスを降らせた。
「…くすぐったぃ…」 「多少気は紛れただろ?」
笑いかけると、ガジルも頬を赤くしながらうつ向いた。 首から腕は離れたが、今度は背中に腕が周り、またしがみついた。
「……ガジル、大丈夫…?」
ふと気付くと、泣き声を聞いてやってきたハッピーは、心配そうにこちらを見ていた。 さっきまで二人の会話を聞いていたようだったが、中々入るタイミングが掴めなかったらしい。
「…寂しがってんだよ。」 「そうなの…?大丈夫だよガジル。変態ナツ以外にオイラもいるよ!」 「その二つ名やめてくんねー!?」 「だって本当の事じゃん。」 ハッピーはガジルの頭を撫でてやった。 泣いたせいで、目元が赤く腫れている。 それでも、二人のやり取りを見てガジルは初めて笑顔を見せた。
「うっわ…っガジルの笑顔ちょー可愛い襲いたい。」 「やめなよナツー!リリーに言い付けるよ!」 「それだけはご勘弁!!」
ぎゃーぎゃーと喚いていると、ガジルは泣いたせいで眠気が襲ってきたのか目を擦らせた。
「ん?ガジル眠いのか?じゃあちょっと早えけど、今日は一緒に寝るか!」 「出た!変態発言!」 「今日は下心ねぇから!!」 「普段はあんのかよ…。」
ガジルの冷静なツッコミにハッピーは笑った。
「っていうか、そもそもうち散らかってるから寝る場所あんまりないよね。」 「結果的にくっついて寝るけど…いいだろ?」 「…嫌って、言ってないし…。」 (あ゛あああぁぁぁ可愛い!!)
ガジルは眠気に限界が来たのか、ナツにしがみついたまま眠りに落ちた。 それにも過剰反応したナツは、再びハッピーに変態呼ばわりされる。 ***
〜翌朝〜
ナ「おっイグニールから連絡だ。」 イ『ガジルまだいるかー?』 ハ「いるよ〜今起きたばっかで寝癖すんごい…。」 ナ(ガジル結構寝相悪かったもんな…何度腹蹴られたか…。) ガ「…ぅ〜…、…。…。」 ハ「うわぁ、寝ちゃダメ!」 イ『ほんと寝癖パねぇな…。ガジルー、メタリカーナ無事だぞ〜』 ガ「!!ほんとっ!?」 ナ「よかったなガジル!」 イ『なんでも、依頼人の奥さんに気に入られ過ぎて記憶操作されて軟禁されてたらしい。』
「「「………。」」」
ナ「泥沼が見える…。」 ガ・ハ「「“なんきん”ってなに?」」 イ『まぁ…。連絡させないようにしてたわけだ。』 ガ「ひどい!!」 イ『今じゃ奥さん、もうしないって反省してるし…まあ旦那さんとめっちゃ喧嘩してっけど。メタリカーナも脳や健康に異常なし。今からリリーと三人で帰るから、夕方頃そっちに着くだろ。』 ガ「うん!」 イ『ったく…イケメンも楽じゃねぇなぁ。んじゃな〜』
ハ「よかったねガジル!」 ガ「うん…っ」 ナ「まあ無事でなによりかー。今日の夕方まで帰らねーんだろ?うちでゆっくりしてけよ。」 ガ「…そうする。…あり、がと…。」 ナ(かーわいいーー) ハ(また変な顔してる…。)
end 甘い…のか…? 飛鳥さまぁぁ!こんなできで申し訳ございませんんんん><;せっかくリクエストしてくださったのに甘が書き慣れていないのかはたまた文才皆無なのかどちらにしろ中途半端な物でごめんなさい…。orzハッピー出過ぎ?メタリカーナ不憫すぎ?←
リクエストありがとうございましたぁ!!
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5万打おめでとうございます!!そして素敵な子ガジをありがとうございます!!!! 軟禁パパはぁはぁ…その奥様は私です。私以外の何者でもありません。 よし、次は子ガジを軟禁…したらメタパパからタコ殴りですね。生きている気がしないです!! 本当にありがとうございました!!!!
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