ツンデレ兵長



『リヴァイ兵長!』



部屋の窓を掃除している兵長に話しかけると、不機嫌そうにこちらを見た。
その目はまるで掃除は終わったのか?と言っているようだった。




「…なんだ」

『明日、壁外調査です!』

「そんな事は知っている」

『…私が死んだら悲しんでくれますか?』

「悲しまない。いちいち悲しんでいる暇がないからな」

『…そうですか、』




なんだよ、少しくらい悲しんでくれてもいいじゃないか!これでもリヴァイ班の仲間なのに!!
それは、いくらなんでも酷いです。

なんて兵長は忙しいから、しょうがないよね




『…兵長は、強くていいですね。私も貴方みたいに強ければ、こんな思いはしないのに』

「…バカか」

『……』

「俺みたいに強いのは、ダメだ」

『…えぇ!?なんでですか!?』




な、何を言ってんのこの人!!
強くなりたいのに「ダメだ」って言われたの初めてだよ!!何それ!




『私の目標を簡単に蹴り落としましたね』

「俺が2人もいたら嫌だろう?」

『何故私がリヴァイ兵長と瓜二つみたいな言い方するんですか。私達は他人です!』




髪が乱れる程、頭をかく兵長。
何か言いにくいのか、しかめっ面をしている。正直怖いっす兵長




「…俺が言いたいのは、俺みたいになるな」

『さっき聞きました』

「…だから、お前は何があっても俺が守る」

『…へっ!?』

「2度も言わせるな。俺が守る、だからお前は…ナマエは死なない」

『…だから、悲しまないと?』

「あぁ」

『…ふふ、兵長!明日も壁外調査頑張りましょうね!!』

「手間かけさせるなよ」

『はいっ!』




ツンデレ兵長万歳!!







20150128

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