心配してますよ



『えー、めんどくさい』

「めんどくさいじゃない!女子ならちゃんと制服を整えろ!」

『じゃあ椿がやってよ』

「んなっ!?ふ、ふざけるな!!」

『冗談だよー、椿はすぐ真っ赤になるんだから可愛いよねー』

「き、貴様っ…!!」




部室でふざけていると、椿が突然現れて制服の身だしなみを注意された。
シャツ出てるわ、スカート短いわ、胸元開けすぎやらめんどくさい奴だよ…




『…ほい、直したよ』

「ずっとそのままでいろ」

『へいへーい』

「…これでも心配してるんだからな」

『…ん?』

「名前は可愛いのだから、少しは注意しろ、…という事だ」

『…っ!?』




え!?い、いきなり何!?
ちょっ、いつもそんな事言わないじゃん!!

椿は驚きを隠せてない私の前まで来ると、強く抱きしめてきた。
学校ではこんな事しないって自分で言ってたのに!?




「慌ててる姿、可愛いな…」

『つ、つつば、き…』

「…好きだ」

『…う、うん、私も』




そっか、結構心配してくれてたんだ…。
そっかそっか…なら、これからちゃんと制服を正しく着よう…




「…おい、ここ部室なの忘れてねぇーよな?」

「なんやアンタら、恋人やったんかい!」

《まぁ、ちょろっと噂で聞いてたけどな》

「っ!?はっ!?…しまった!」

『…ねぇ椿、甘えたくなった…』

「っ名前!?…仕方がない、僕と一緒に来い」

『ほい!』

「…爆発しろリア充っ!!」

「幸せになれ〜!!」

《うっはは〜い!これで弱点掴めた!》

「う、笛吹!やめろっ!!」

『ふんふ〜ん』




2人で部室を出た後、人気のない所に行って椿にたくさん甘えました。

心配してくれるのっていいね




20150528

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