「おい、危ねえだろ」 『あー、蝶左だー!』 夜、みんなが寝た後寝床から抜け出して、月明かりの下でお酒を少々飲んでいた。 明日はすごい戦いになるらしいじゃん?もし死んだら嫌だからさ、今だけ美味しい酒呑むもんね。 「夜遅えのに、みんなが寝た後外出るなんてバカなワケ」 『…でも蝶左は起きてるじゃん』 「……」 何も言い返せないのか、蝶左は私の隣にドスンと座った。 んで、酒よこせとか言ってんの。バカか!!これは私の酒だぞ!? 『えー、嫌だ』 「…あぁ!今まで散々名前を助けたのは誰だったっけなー?」 『ほえ?』 「烏頭目と追いかけっこしてる時もー、敵に追われてすっ転んだ奴を抱き起こしてそのまま走って助けたのは誰だったかなー??」 『…蝶左性格悪っ』 「はっ、酒に関しては悪いぞ」 『いつもじゃん』 「あ?なんか言ったか?」 『言ってませーん』 蝶左とお酒飲むの久しぶりだなー。 烏頭目はお酒に弱いからさ、蝶左か際刃くらいしか酒友いなかったし。 やっぱ酒はいいねぇー 『なんだかんださー、蝶左って面倒見いいよね。第二のお母さんじゃん。第一は薬馬だけど…』 「誰がお母さんだ」 『んー?それでー、私と烏頭目とみなもが子供なのー』 「うわー、手のかかる子供なワケ」 『でもさ、蝶左ならちゃんと面倒見てくれるでしょ?』 「…そーだな、見ないこともない」 『よし!じゃあ程よく酒も呑んだことだし!戻って寝るか!』 「そーだな」 口では否定してるけどさ、やっぱ蝶左はちゃんと私達のこと見てくれてるし、面倒もしてくれる。優しい奴なんだよね。 そんな所が好きなんだけどさ! 『ねぇ!また酒呑もうね!』 「あー、気が向いたらな」 蝶左がそう言うって事は了解って意味と死ぬなって意味。 私には蝶左の事なんとなくだけど分かってきたよ!仲間だもんねー! 早く一緒に呑みたいなぁ 2014.09.14 [prev] | [next] |