ある女が俺に近寄ってくる 『ねぇねぇ臨也!聞いて聞いて!』 「何?」 『さっきね、自販の前で静雄に会ったの!!それで、ジュース奢ってくれた!』 「…名前さ、俺の前でシズちゃんの話しないでって何回言えばわかるの?」 彼女は苗字名前 俺の唯一の親友。そして、俺の大好きな人…でもある 『ごめんごめん。だけど嬉しすぎて!誰かに言いたいんだけど、友達が臨也しかいないからさ〜』 「それ自分で言ってて悲しくない?」 『悲しくないよ!だって臨也がいるから』 けど、名前はシズちゃんが好きなんだ。 何故よりによって大嫌いなシズちゃんが好きなのか。どうして俺を好きじゃないのか… なんか、少しでも期待してしまうような言葉言ってほしくない。俺を地獄の底に叩きつけるつもりなのか… 「まぁいいや、ちょっと席外すね。名前、先生によろしく言っといて」 『うん、わかった』 名前の近くにいるのが辛くなって、彼女に理由をつけて教室から出た。 「さてと、行くか…」 俺は、名前の好きな奴を探しに行こうと廊下を歩いていたら、目の前に自販機が飛んできた。あの怪力バカ学校破壊するつもりか? まぁ、いいや…みつけた 「やっほーシズちゃん」 「平和島静雄だ!てめぇ臨也!俺の前から消えろ!」 「んじゃ…シズちゃんも俺の前から消えてよ」 「はっ!てめぇが死んだらな!!」 あぁ本当にウザイ。名前に好意を持たれてるからっていい気になりやがって…(嫉妬) すごいムカつく 「ねぇ、名前の事…どう思ってる?」 「名前?」 「シズちゃんは、どう思ってるの?」 これで、シズちゃんが「好きじゃない」って答えたら、名前は俺がもらう ただ現実はそう甘くはない―… 「す、好きだよ!…ってなんでテメェに言わなきゃいけねぇんだ!!」 「はぁ、うざ」 「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!」 「本当にうざっ」 結局2人とも両想いなんじゃないか。 なーんだ…そっか、最初から俺が邪魔者なのか 「死ね」 「てめぇが死ね!!」 『あ、臨也ー!先生が怒りだしてね、臨也の事呼んでるよー!!』 教室からわざわざ名前が俺を呼びに走って来た。 「…はいはい」 『ん?あれ、今日は素直だね』 「まぁね、今日ぐらいは消えてあげるよ」 「『へ?』」 2人は両想い、なら片想いの俺は消えてあげる。せいぜい2人で仲良くするといい。 仲良くなったところを地獄にたたき落としてやるから 必ず名前を奪ってやるから覚悟しとけ怪力バカめ end. [prev] | [next] |