「名前は、俺のなのだよ…!」




秀徳のバスケ部エース、緑間真太郎は真っ暗な部屋で唯一の光がある窓から外で話をしている彼女、その近くにいる男性を羨ましさと、憎しみを瞳に込めながら見つめ、唇に血が滲むほど強く噛んでいる。


彼女とは、お互い家が近く同じクラスの苗字名前の事。
付き合ってはいない。ただの友達




「あの男…図々しく名前に話かけるとはな。今に見ていろ馬鹿め…」
















***



夜、1人で夕食を食べていた時だった。ピンポーンと人が来た音が家の中で響いた。
人がせっかく夕食を食べようと箸持ったのに、置かなきゃいけないじゃんよ!誰だ!私の邪魔をする奴は!

そう思いながらモニターで確認を取る為に、画面を見るとそこには緑間くんがボーッとこちらを見つめながら立っていた。




『み、緑間くん?』

「名前、ここを開けてほしいのだよ」

『うん、ちょっと待ってね』




緑間くんはクラスメートで、勉強もおは朝もバスケの事を教えてくれる優しい人。最初高尾くんから話を聞いたら怖い変人なのかなって思ってたけど、話してみると、優しい変人だった。変人は変わらなかったけど




『どうしたの緑間くん、夜に』

「…昼間の男は誰なのだよ」

『…見てたの?』

「…俺の部屋の窓からよく見える」

『…そっか、そういやそうだった』

「だろう?」




そういえばさ、最近緑間くんの綺麗な唇に痛々しい傷が付いてる時があるんだけどさ…、何があったんだろう。今もね

かなり悔しい思いしたのかな?せっかく綺麗なのにもったいないなぁ




「それで、昼間の男は誰だ?」

『…寒いから中入って』

「あぁ」




春にはなってきたものの、まだ夜は寒い。特に風が。
なので緑間くんに客用のスリッパを履いてもらい、居間にあるソファへと連れてきた。暖かいものでも淹れようと席を立つが、緑間くんの腕がそれを許してはくれなかった。




『なに?』

「どこへ行く」

『お茶とか淹れに行くだけ』

「…俺から離れる事は許さない。それから昼間の男は誰だと聞いているのだよ」




ギリギリと私の腕が鳴る。緑間くん、力強すぎる…!!いたたたたたたたっ!




『いたたたたっ!痛い…!緑間くん痛い離して!』

「名前は俺が嫌いか?」

『嫌いじゃないよ』

「…じゃあ、言うのだよ」

『あれは、昔付き合ってた人だよ。もう関係ないけど、また付き合ってほしいんだってー。男って勝手だよね、自分から告白してきたくせに別れをきり出すんだから』




思い出したらフツフツと怒りが出てきた…
本当にあの時は泣いたし、ムカついてたわ




「…そうか、なら良かった」

『なんで?』

「俺の方がそいつより名前の事が好きだからだ」

『え?』

「…告白なのだよ」

『…緑間くん、ごめんね。私は今誰とも付き合いたくはないの』

「…じゃあなぜ家に俺を入れた」

『…え、』




突然の告白を断った直後、緑間くんのオーラが変わった。なんていうのかな?真っ黒?ダークオーラになった




「なぜ俺に笑顔を向けた!」

『そんなつもりは、』

「名前!!」

『!?』




緑間くんの珍しい怒鳴り声にすごくビックリした。こんな声も出るのだと…
少し緑間くんの事が怖く感じた。

暫く沈黙が続くと緑間くんは突然、今まで掴んでいた私の腕を強く引っ張り、ソファーへと押し倒してきた。
目の前にあるのは、綺麗な顔で怒っている彼と自分の家だけどあまり見慣れない天井。




『緑間くん!』

「責任をとるのだよ」

『い、意味がわからない!』

「俺を好きにさせた責任をとれと言っているだろう」

『え?!』

「俺は、絶対にお前を離さない。もし俺から離れれば…どうなるかわかっているな?」

『…うん、』




緑間くんの両手が私の首を締めてくるような形で話していた、かなり脅しに近い。
緑間くんってこんな人だったっけ?もっと優しい人だと思っていたのに…。




『み、緑間くん、元カレに彼氏、できたからもう来ないでって言いたいんだけど…』

「必要ない」

『え?』

「俺が夕方、名前に近づくなと伝えておいた」

『…え?』

「そしたら泣いて帰っていった。そんなので名前とよりを戻そうしていたのか、まったく馬鹿な奴なのだよ」

『……』

「そういう事だ。裏切ったら、その時は覚悟しておけ」

『……はい』







裏切りは良くないよ
いつもの緑間くんはどこに行ったの?



20140328

ユイ様っ!リクエストありがとうごさいます!!
嬉しいコメントもありがとうごさいます(^○^)♪

どうでしょう…?
ヤンデレさんを初めて書かせていただきました!(ヤンデレになってますかね?)なかなかいい体験でした(笑)
このチャンスを与えてくださってありがとうごさいます!

お気に召さなかったら、すみません
どうぞお受け取りください(●´人`●)

またリクエストしてきてくださいね!
本当にありがとうごさいました!

恋妬


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