友達とは




「僕の言うことは?」

「「「ぜったーい!」」」

「ぜったい?」

「…絶対なのだよ」

『………』




はぁ…、今日もいい天気ですねぇー。
こんな日は、外に出て散歩するのもいいかもです。
私も太陽さんみたいにキラキラ輝きたいですわー




「名前、話を聞いていたか?」

『あ、ごめんなさい。あまりにもいい天気なので空を眺めてました』

「………」

「名前っち!殺されるっスよ…!?」

『え?なんで?』




だって仕方がないじゃないか、赤司様の話が長くて耳に入らないし。それに、赤司様は私を殺すような人じゃないし。
それより早くバスケしよーよー!




「…名前はいい」

『赤司様…』




やっぱり赤司様は優しくて大好き。
彼に結構アメとムチ≠つかいますけど、赤司様が嫌いってわけじゃないですよ?




「えー、赤司っちーそんなのズルいっスよー」

「涼太、これは差別だ」

「ちょっ、直接言っちゃうんスか!?」

『わーい!差別ー』




赤司様は、私以外の人にはだいぶ厳しいです。
何度かそういう場面を見た事があって、不謹慎ですが心の中では笑っていました。
(両方を)




『あ、赤司様ー、喉が渇いたんで水を買ってきてくださーい』

「「「「「え?」」」」」

「あぁ、本当に水でいいんだな。他にもポカリなどあるが…」

『あ、じゃあポカリで!』

「わかった、行ってくる。みんな悪いが練習をしていてくれ」




そうみんなに言えば、赤司様は私達に背を向けて自販機まで歩いていった。




「お前…、赤司のなんなの…?」

『うーん、なんなのと聞かれても友達=H』

「友達というわりには、パシリましたよね?」

『うん』

「認めるんスか!!」

『だって赤司様優しいんだもん』

「赤ちんかわいそー」

『どうして?』

「普通は友達をパシリになんかしないのだよ」

『そっか…』




なら今度から辞めよう。
もっと普通に接してあげなきゃダメなのか…。




『頑張る』

「「「「「うん」」」」」

「名前、買ってきたぞ」

『赤司様ありがとー』




今更なんだけど、友達ってどう接するの?思ったら、赤司様が初めての友達なんだよね…
まぁ、とりあえずは…




頭を撫でよう




『赤司様、ごほーびー』

「……」

「「「「「(あ、これはさすがに死んだ)」」」」」




頭を撫でるのさ、よく恋愛マンガとかであったんだよ…。でもほぼ男の子が女の子に撫でてるんだけど大丈夫かな?




「…ありがとう」

「「「「「(顔が真っ赤だよ…)」」」」」

『ふふっ』




良かった!喜んでくれたみたいだ。
赤司様への頭を撫で終わり、みんなの方を向いた。これが友達の接し方だろ?ドヤァ…




『…あれ?みんな目が死んでるよ?』

「キモいです」

「テツと同じ」

「青峰っちと同じっス」

「黄瀬ちんと同じー」

「紫原と同じなのだよ」

「殺されたいのか?」

「「「「「ごめんなさい!!」」」」」





友達とは
(優しい赤司様だよ!
(嬉しいな
(まぁ、赤司様しかいないんだけどね
(ははは



20130722

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